西鉄の観光列車「利用状況は上々」、有料座席列車は2年後か グループ事業戦略を説明

福岡空港連絡バスの自動運転化など目指す

 バス事業の現状と将来については、西鉄自動車本部の清水信彦本部長が説明。ここ数年は高齢者や訪日外国人観光客の増加の影響で、バスの利用者も増加傾向に転じたといいます。

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西鉄の路線バス(2018年10月、草町義和撮影)。

 しかし、清水本部長は「バス事業者にとっては大変喜ばしい傾向なんですが、皮肉なことに運転手不足という問題が起きています」と話し、福岡市内のバス路線では減便や最終バスを繰り上げるなどの影響が出ているといいます。

 こうしたことから、交通系ICカードの利用データなどを活用してバスの最適な運行計画を作成するための支援システムの開発や、スマートフォンのアプリを活用したMaaS(Mobility as a Service=マース、最適な移動手段を利用者に提示するサービス)の導入、人工知能(AI)を活用したオンデマンドバスの運行や安全監視システムの導入などを推進しているといいます。

 このほか、福岡空港内の国内線ターミナルと国際線ターミナルを結ぶ連絡バスの改良も推進するとしています。まず2020年に連節バスを導入し、2023年ごろから走行区間をすべて専用道に変更。これにより所要時間を片道5分(現在は10~15分)に短縮するといいます。

 また、2018年には小型バスによる自動運転の実証実験が行われましたが、さらに中型バス、大型バス、連節バスと段階的に実証実験を進め、自動運転バスの導入に挑戦するとの方針を示しました。

【了】

【写真】電車の車内に窯! 観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」

Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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コメント

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1件のコメント

  1. 路線バスは、連節バスを除いてはまだ行き先表示の白色LED化が導入されていないような。。。
    せめて系統番号の部分だけでもフルカラー化しないのかなと思っているのだが。。。