小田急新型ロマンスカー「GSE」最優秀車両に 鉄道友の会、2019年ブルーリボン賞
鉄道友の会が「ブルーリボン賞」「ローレル賞」を発表。2019年は小田急の新型ロマンスカー「GSE」こと70000形電車がブルーリボン賞を受賞しました。
「伝統継承」と「最新技術」を評価
鉄道趣味団体「鉄道友の会」は2019年5月23日(木)、「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」を発表。2019年のブルーリボン賞には、小田急電鉄の70000形電車「GSE」が選ばれました。
70000形「GSE」は2018年3月にデビューした、小田急の新しい特急ロマンスカーです。愛称は「Graceful Super Express」の略。2005(平成17)年にデビューした特急ロマンスカー50000形電車「VSE」以来、13年ぶりに前面展望席を復活させています。
「VSE」が車両と車両のあいだに台車をひとつ設置した「連接式」だったのに対し、「GSE」は1両に台車をふたつ設けた通常タイプの車両に。これによりホームドアに対応できるようにしました。車体の色はローズバーミリオンをベースにした「鮮やかな塗装」が施されました。
ブルーリボン賞とローレル賞は、鉄道友の会が毎年1回、前年に日本国内で営業運転を始めた新型車両や改造車両のなかから選定する賞です。このうちブルーリボン賞は、鉄道友の会の会員の投票結果に基づき、選考委員会が審議して最優秀と認めた車両が選ばれます。
2019年の候補車両は10形式。鉄道友の会は「展望席やスタイリッシュな車体デザインなど小田急ロマンスカーとしての伝統を継承しつつ、最新の設備・技術を惜しみなく導入してユニバーサルデザインの積極推進や環境負荷の低減を図るなど、現代の鉄道車両のトレンドリーダーにふさわしい極めて高い完成度に仕上げられている」として、「GSE」をブルーリボン賞に選定したとしています。
このほか、相模鉄道(相鉄)の20000系電車と、叡山電鉄のデオ730形電車「ひえい」がローレル賞に選ばれました。
【了】
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