「駐車」の概念が変わる? 機械式駐車場への自動運転車の駐車実験に成功 新明和

「クルマが自動で車庫に帰る」時代に一歩近づいた!

 新明和工業(兵庫県宝塚市)は2019年7月1日(月)、群馬大学の「次世代モビリティ社会実装研究センター」内に設置した検証用の機械式駐車設備において、自動運転車の駐車実証実験に成功したと発表しました。

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機械式駐車設備からの信号を受けて入庫する自動運転車(画像:新明和工業)。

 同社と群馬大学は今回、自動運転車と駐車設備が相互に通信し協調するシステムを開発し、駐車スペースへ自動運転車を誘導することに業界で初めて成功。機械式駐車設備は平面駐車場と比べて高度な運転技術が求められるため、自動入庫が難しいとされていたそうです。

 この技術を発展させることで、運転をはじめとする「人」に依存した操作が不要となり、駐車場での人身事故発生リスクをゼロへ近づけことが可能になるといいます。新明和工業によると、機械式駐車場では入出庫時の人為的な操作ミスによる事故の根絶が難しく、また自動車事故の約27%が、平面や自走式の立体駐車場も含めた駐車場内で発生しているという調査結果もあるとのこと。事故リスクの軽減だけでなく、将来的には「出かけたいときにクルマが人を迎えにくる」「帰宅後、クルマが自動運転で駐車場へ戻る」といったことが可能となり、これまで煩わしいとされていた駐車動作から開放されるとしています。

 今後、新明和工業と群馬大学は、ほかのタイプの機械式駐車設備においても駐車実証実験を行い、社会実装の具体化に取り組んでいくそうです。

【了】

【写真】「機械式駐車場へ自動で駐車」の一部始終

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