東京メトロ丸ノ内線の方南町駅が6両に対応 都心直通の「座れる始発列車」もデビュー

これまで3両編成の列車しか発着していなかった東京メトロ丸ノ内線「方南町支線」の方南町駅で、6両編成の対応工事が完了。同駅から新宿方面に直通する列車も新たにデビューし、都心直通の始発列車が発車する駅がまた増えました。

「増発」「増車」「乗り換え解消」も

 2019年7月5日(金)、東京メトロは丸ノ内線のダイヤ改正を実施。「方南町支線」では、これまで3両編成しか発着しなかった方南町駅(東京都杉並区)で6両編成の列車が発着するようになり、方南町駅と池袋方面を結ぶ6両編成の直通列車の運行も始まりました。

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6両編成化の記念式典が行われた方南町駅(2019年7月4日、草町義和撮影)。

 前日の7月4日(木)に行われた記念式典では、新型車両「2000系電車」の特別列車がホームに入線。東京メトロの常務取締役で鉄道本部長の野焼計史さんが「(6両編成化と直通列車の運転開始で)方南町駅周辺のさらなる活性化が進展することを期待します」と挨拶しました。その後、テープカットなどが行われて午前11時25分ごろに特別列車が発車しました。

 丸ノ内線は、池袋駅から東京都心を回ってJR中央線の荻窪駅(東京都杉並区)に至る24.2kmの「本線」と、中野坂上駅で分岐して方南町駅まで延びる3.2kmの方南町支線で構成。列車は最大6両編成ですが、方南町駅はホームと線路が短いため、方南町支線内を往復する3両編成の列車しか発着していませんでした。このほど線路とホームの延伸工事が完了し、6両編成の列車も発着できるようになりました。

 方南町駅を発車する列車の運行本数(平日)はダイヤ改正前が173本で、すべて3両編成の中野坂上行き。ダイヤ改正後は36本増えて209本になり、このうち68本は「本線」の茗荷谷駅(東京都文京区)か池袋駅まで直通する6両編成の列車です。列車の増発と車両の増加に加え、都心直通列車の「新しい始発駅」に生まれ変わりました。

 東京メトロの「新しい始発駅」は、これだけではありません。2019年3月のダイヤ改正では、千代田線の綾瀬駅から延びる支線(北綾瀬支線)の終点・北綾瀬駅(東京都足立区)もホームの延長工事が完成したのにあわせ、北綾瀬駅から都心に直通する始発列車が新設されました。これまで始発列車がなかった東西線の浦安駅(千葉県浦安市)も、早朝に2本の始発列車が新設されています。

【地図】丸ノ内線から分岐する「方南町支線」

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