「攻撃ヘリ全廃する!」→“代わりのヤツ”の1号機がやってきた 原型機はカワサキが共同開発 独
いよいよ全廃への一歩を踏み出す。
ミッションパックで様々な用途に対応
エアバスヘリコプターズは2024年11月18日、ドイツ連邦軍向けに製造しているH145M多用途ヘリコプターの最初の1機を納入したと発表しました。
今回の機体は、2023年12月14日にドイツ政府と締結した、H145Mを62機(追加で最大82機になる可能性あり)購入する契約に基づき納入された最初の1機です。同機はドイツ陸軍のビュッケブルク基地に配備され、本格的な運用に備えた訓練機として使用されるようです。
H145Mの原型であるH145は、日本の川崎重工業とヨーロッパのMBB社(現エアバス・ヘリコプターズ)が共同開発した中型の双発ヘリコプターです。救急医療、消防・防災、警察、報道、人員輸送、物資輸送など広い分野で使われています。
軍用機タイプのH145Mはさらに役割が拡張されます。ミッションパックを搭載することで、対地ミサイルやロケット弾、機体の防衛システムなどの装備が可能となり、対地攻撃や特殊作戦など包括的なミッションに対応できます。武装の換装も簡単で、数分以内で軽攻撃ヘリモードから懸垂下降装置を備えた特殊作戦仕様への変更が可能です。
ドイツ軍は元々「タイガー」攻撃ヘリを運用していましたが、故障の頻発による稼働率の低さや運用コストの問題から、ドイツ政府は2023年5月13日に同攻撃ヘリを2038年までに全廃し、対戦車ミサイルを搭載したH145Mに置き換えると発表しています。
【了】
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