招待会員制施設「SOIL」渋谷に誕生 イベントや勉強会でイノベーション加速の場に 東急

東急電鉄が渋谷駅徒歩1分の立地に、招待会員制のオープンイノベーション施設「SOIL」を開設。社会実装のための情報共有の拠点とするほか、日本経済新聞社が取材拠点を設けています。

人々が集い、情報を共有し、「1→n」の場に

 東急電鉄が2019年7月1日(月)、新しいサービスや製品の社会実装に特化した招待会員制のオープンイノベーション施設「SOIL(Shibuya Open Innovation Lab、通称・ソイル)」を東京の渋谷に開設。7月12日(金)に報道陣へ公開しました。

Large 190712 soil 01

拡大画像

招待会員制のオープンイノベーション施設「SOIL」(2019年7月12日、大藤碩哉撮影)。

「SOILでは0からのクリエイティブを目指すのではなく、『1→n』、つまり既にサービスや技術、プロダクトを持った人々が集い情報共有することで、イノベーションを加速していきます。そのため、ワークショップなどは開催しません」

 こう話すのは、東急電鉄フューチャー・デザイン・ラボ課長補佐の加藤由将さん。渋谷を中心としたグローバルイノベーション拠点を形成するといいます。

 SOILでは、招待会員のスタートアップ企業、大手企業、官公庁などがイベントや勉強会を開催できるほか、オープンスペースを無料で利用できます。招待会員以外のゲストも勉強会などの主催や参加は可能ですが、オープンスペースでミーティングなどの利用はできません。

 加藤さんはSOILについて「人材の流動性を高め、活発な交流で日本社会経済の新陳代謝を促進できるよう、利用しやすくしています。雑居ビルを選んだのも、気軽に入れるようにするためです」といいます。

Large 190712 soil 02 Large 190712 soil 03 Large 190712 soil 04

拡大画像

拡大画像

拡大画像

説明する東急電鉄の加藤由将さん。
日本経済新聞社の取材拠点。
「SOIL」外観。雑居ビルの7階に入っている。

 SOILには、日本経済新聞社が取材拠点をすでに開設しています。「日経電子版」の開発や運営を自社内で行っている同社はエンジニアが多くおり、おもにAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の活用といった分野で、最先端のテクノロジーについての情報共有や発信を行うとのことです。

「大手町に本社がある我々にとって、SOILは渋谷支局ができたようなものです。私も利用したいと思います」(日本経済新聞社 渡辺洋之常務取締役)

 SOILについて東急電鉄は、スタートアップ企業の集積地である渋谷で、企業の事業共創を支援することにより、多様化するニーズに迅速に対応し、イノベーティブな街づくりに貢献するとしています。

【了】

【写真】SOIL内の施設

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。