駐輪場に停めた自転車が勝手に移動され、放置自転車になり撤去 何が起きてる? 対策は
過去には福岡でも被害多発 どう対策したのか
京都の事例は駐輪場のシステムで自衛できるとはいえ、駐輪場に停めた自転車が勝手に持ち出されるというトラブルは、ほかの地域でも起こっています。
福岡市の市営駐輪場でも、このような被害が過去に多発しました。後払い式の駐輪場で駐輪料金100円を支払い、他人の自転車の施錠を解き、自分の自転車と入れ替えるというケースが相次いだのです。これは盗難を目的としたものではなく、2倍の料金を払ってでも駐輪場所をするため、と見られています。
この対策として福岡市は、料金箱に100円を入れてワイヤーで自転車を固定させ、駐輪中は利用者が付属のカギを持ち歩くという前払い方式に駐輪場のシステムを変更しました。しかし今度は、鍵だけを持ち去り、その人の好きなときに使えるようにすると見られる行為により、空いていてもほかの人が使えない、ということが問題になりました。
このため福岡市も京都と同様、任意の暗証番号を設定できる駐輪ラックを順次導入しています。市の自転車課によると、既存の古いタイプの機器が使われている駐輪場では、現在も「駐輪した自転車が持ち出された」といった苦情が寄せられていることから、設備更新とともに暗証番号式の導入を推進するとしています。
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