自転車のバックミラーは広まるか? 無料取り付け実施の警察署も
とある警察署が、一般人の自転車にバックミラーを無料で取り付け、事故防止に役立てる取り組みを行っています。いまはあまり見ない自転車のバックミラー、実は様々なタイプが登場しています。
高齢者は後方確認が大変
自転車には、ブレーキや反射材など、法律や条例で装着が義務づけられている部品があります。一方、バックミラー(後写鏡)については、バイクやクルマのように装着義務がありません。
そのようななか、愛知県南警察署(名古屋市南区)が高齢者を対象とした自転車の安全教室で、参加者の自転車にバックミラーを無料で取り付けるという活動を、2018年9月と11月に実施。2019年度も継続すべく、区に対し予算請求をしているといいます。同署に話を聞きました。
――これまでも愛知県警は、バックミラーの無料取り付けを行ってきたのでしょうか?
少なくとも近年では初めてです。まず2018年の敬老の日(9月16日)に実施したところ、とても好評で、11月にも行いました。2回で合計100台のハンドル右側に、バックミラーを取り付けています。
――なぜ実施したのでしょうか?
高齢者に多い自転車事故、なかでも道路を横断しようとした際のクルマとの接触事故を防止するためです。高齢者は身体機能の衰えから、右後方を確認するために首を回すと、ハンドルまでふらつき、右にハンドルを切ってしまう傾向があり、接触事故の原因となっていました。バックミラー越しに首を回さず後方を確認できれば、ハンドルもふらつかずに安全性が高まると考えたのです。
高齢者に限らず、冬場は厚着と寒さにより首の動きが狭くなり、周囲や後方の確認が不十分になりがち。
その点でもバックミラーはあってもいいのではないかと思う。
ダサさが改善されれば安全意識が高い人たちには結構普及しそう。