実際に起きた「東京駅 超特急つばめ号殺人事件」現役首相が被害者 現場はいわくつき?

首都の玄関口、東京駅。ここはかつて、2人の首相の暗殺現場となりました。2件の首相テロ、そして、関東大震災と第2次世界大戦……。東京駅を襲った歴史的な「事件」と、事件が起きた「場所」の歴史を振り返ります。

東京駅赤れんが駅舎の床に印された歴史的事件の跡

 当時の東京駅は長距離列車の場合、乗車用と降車用の改札口が別々で、それぞれ1か所ずつしかありませんでした。乗車用が南口(赤れんが駅舎南ドーム内)、降車用が北口(同北ドーム内)です。中央口は皇室専用などで、八重洲口側には改札口がありませんでした。

 現在、東京駅の赤れんが駅舎南ドーム内(丸の内南口改札を出た所)の乗車券自動販売機付近の壁に「原首相遭難現場」の解説板、付近の床にその地点を示す印が埋め込まれています。

Large 20191114 01
現在の東京駅赤れんが駅舎。写真左が北ドーム(2019年11月、内田宗治撮影)。

 東京駅は1923(大正12)年9月1日の関東大震災では、周囲の広域火災で留置線などの車両が多数焼失したものの、赤れんが駅舎はほとんど被害がありませんでした。

 一方、太平洋戦争では1945(昭和20)年5月25日、B29による空襲で北口のドームに焼夷弾が落ち、火は駅舎の中を中央口から南口へと燃え広がってしまいました。内部はほぼ丸焼けとなり、1947(昭和22)年に2階建てとして復旧、平成24(2012)年に3階建ての戦前の姿に復元されました。

 現在、東京駅赤れんが駅舎は、周囲に林立する高層ビルに見下ろされながらも、威風堂々とした貫禄を感じさせています。構内には様々な魅力的なショップも入店しています。東京駅で時間に余裕があるときに一度、いくつかの事件に思いを馳せながら構内を歩いてみるのもいいと思います。

【了】

【写真】見逃し注意! 首相暗殺現場を示す床のマーク

Writer:

フリーライター。地形散歩ライター。実業之日本社で旅行ガイドシリーズの編集長などを経てフリーに。散歩、鉄道、インバウンド、自然災害などのテーマで主に執筆。著書に『関東大震災と鉄道』(ちくま文庫)、『地形で解ける!東京の街の秘密50』(実業之日本社)、『外国人が見た日本 「誤解」と「再発見」の観光150年史』(中公新書)』ほか多数。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  5. 海自「イージス艦の相棒」が火を噴いた!ミサイル発射の瞬間を防衛省が公開 “強力な防空能力”を持つ汎用護衛艦
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開