ここを500km/hで超電導リニアが走るのか!工事中の中央新幹線トンネル こうなっていた

まず品川~名古屋間での開業に向け、建設が進むリニア中央新幹線。将来500km/hで超電導リニアが駆け抜けるその本線トンネルを取材したところ、「リニアの強み」を実感。トンネル掘削で発生する土砂についての工夫も注目です。

掘っている途中でも「超電導リニアの強み」が分かるトンネル

 斜坑を進むと、ほどなくより大きなトンネルとのT字路に出ました。超電導リニアモーターカーが500km/hで走る、日吉トンネルの本線トンネルです。その高さは約8mで、幅は約14m。東海道新幹線よりやや太い具合です。

 掘削は「NATM(ナトム)」という工法で行われています。掘削した部分にコンクリートを吹き付け、「ロックボルト」という長い棒状のものを周囲に打ち込むなどし、山が持っている保持力を活用する工法だそうです。なおこの付近の地盤は固い花こう岩で、土かぶり(地表からトンネルまでの距離)は、最大で140mとのこと。

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大きな工事機械が並ぶ中央新幹線日吉トンネルの本線トンネル(2019年11月26日、恵 知仁撮影)。

 将来、超電導リニアモーターカーが500km/hですれ違うこともあるだろう、そのトンネルの中央に立ってみると、名古屋側に向かって下がっているのが分かりました。このトンネルにおける最大勾配は30パーミル(1000m進んで30mの高低差)。鉄車輪を使う従来の新幹線では速度に制約も出る急勾配です。「勾配に強い」という、摩擦によらず宙に10cm浮いて走る超電導リニアの特徴が伺えました。

 この南垣外工区では1日25人(最盛期は70人)、24時間体制で作業が進められており、本線トンネルは約14.5kmのうち890mの掘削が終わっています(11月26日時点)。工期は2026年9月30日までの予定で、順調に進んでいるそうです。なお、斜坑はリニア中央新幹線の営業運転開始後、非常口として使用されます。

【了】

【地図】リニア中央新幹線 日吉トンネルの位置&工事中の内部!

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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