軽自動車のナンバー なぜ「黄色」なのか? 実は昔は「白」だった 変更された理由とは

軽自動車のナンバープレートは、なぜ黄色なのでしょうか。かつては、現在よりひと回り小さい白地のナンバープレートが使われていました。それが黄色になった理由は「視認性」にあるようです。

かつては「黄色」ではなく「白」だった軽自動車ナンバー

 自家用軽自動車には、黄色地に黒い文字のナンバープレートが使われます。2019年現在、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」として、軽自動車でも白地のものが取得できますが、そもそも、かつて軽自動車のナンバープレートは白地でした。

 1975(昭和50)年以前における自家用軽自動車のナンバープレートは、白地に緑の文字で、「小板」と呼ばれる現在よりひと回り小さなものが使われていました。国土交通省 自動車情報課によると、軽自動車ナンバーにおける分類番号(いまのナンバープレートでいう地名の右側の小さな数字で、自動車の種類を示す)の2ケタ化にともない、現在のサイズの黄色いナンバープレートに変更されたといいます。

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軽自動車のナンバープレート(2019年9月、乗りものニュース編集部撮影)。

 ここでプレートが黄色になったのは、高速道路などにおける視認性が考慮されたようです。ナンバープレートの業界団体である全標協(全国自動車標板協議会)は、次のように話します。

「軽自動車は高速道路料金が普通車よりも安いうえ、当時は最高速度も普通車より20km/h低い80km/hに制限されていたため、料金所などでわかりやすいよう、ナンバープレートで普通車と区別すべきだ、となったそうです。普通車ナンバープレートの『白と緑』という組み合わせも、目視しやすい色として使われていましたが、その次によいとされたのが『黄色と黒』の組み合わせだったと聞いています」(全標協)

 このため、軽自動車のナンバープレートは「黄色地に黒字」が自家用、それを反転させた「黒地に黄色字」が事業用になったそうです。なお、現在の「緑地に白字」になった普通車の事業用ナンバープレートも、自家用の「白地に緑字」を反転させたものだといいます。

「黄色の縁取り」の軽自動車ナンバー

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コメント

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2件のコメント

  1. 速度制限は小型自動車や普通自動車と同じになったけどトルクがないから上り坂で自然に速度が落ちて渋滞や事故を引き起こす可能性があがると思います。
    いままではナンバープレートを見て上り坂になる時に注意してればよかったけどいまだと封印の有無じゃないと判断できない。
    国交省がお金を稼ぐための施策なんじゃない?

  2. ETCの普及で頻繁な目視確認が必要なくなったからでしょうね。
    フロントガラスに貼る車検シールは色が違うので、比率的に少なくなったETC非装着車くらいなら、料金所で確認するのに不都合は無い。