「窓際族ぬか喜び」 飛行機の「窓なし席」なぜあるのか? 回避する方法は

最新機種では減少傾向という窓なし席 回避策は?

 JALによると、新しいモデルの飛行機は、配管などのパーツが小型化され以前ほどスペースを取らなくなったため、窓なし席は徐々に減少傾向にあるとのことです。同社が2019年9月に新導入した国内線用エアバスA350-900型機は、前出のボーイング777-200型機とほぼ同様の座席数にもかかわらず、窓なし席は39列目の1列のみです。

 ちなみに、飛行機における座席配置のルールは「窓ひとつにつき1列」と決められているわけではなく、各航空会社の裁量で決められています。

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ボーイング777-200型機の窓なし席。写真はANAの機材(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

 加えて同じ会社の同じ機種でも、窓なし席があるものとないものがあります。一般的に国内線仕様機は、座席の列を多く配することから窓なし席が増え、逆に国際線仕様機は座席数も少なめで列が減るため、窓なし席も減る傾向です。また国際線仕様機では、キッチン(ギャレー)などの機内設備を窓がない場所に設置するパターンもあります。

 なおJALやANA(全日空)では、チケット予約やチェックイン時の座席指定ページで、窓なし席がわかるようになっています。座席指定は空港のチェックイン機やカウンターでもできますが、チケット予約時に前もって指定可能です。

 さらにJALやANAの場合、航空会社や購入した航空券の種別、予約状況により差はありますが、出発2、3日前から指定できる座席が増えることもあるとのこと。予約時に一旦、座席を仮押さえし、出発数日前になったら再度、好みの席が空いていないか確認する人もいるそうです。

【了】

JAL国内線B777、国際線B777、新型機A350の各窓なし席

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