宅配便「再配達率15%」 1か月あたり約34万件 国交省「重大な社会問題」

再配達、なかなか減りません。

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宅配便を受け取るイメージ(画像:写真AC)。

 国土交通省は2019年12月24日(火)、10月に実施した「宅配便再配達実態調査」の結果を取りまとめ、「再配達率」が15.0%だったと発表しました。この数値は佐川急便(飛脚宅配便)、日本郵便(ゆうパック、ゆうパケット)、ヤマト運輸(宅急便)のサービス合計配達数から割り出されたものです。

 10月実施の調査では、配達総数229万5395個に対し、再配達数は34万4139個。全体の再配達率としては、1年前の2018年10月調査時と比べて0.2ポイント減少しました。エリア別で見ると、人口密度が低い「地方」で1.4ポイント、東京郊外の「都市近郊部」で0.3ポイント減少しましたが、東京23区内で単身世帯の占める割合が高い「都市部」では0.1ポイント増加しています。

 国土交通省では2017年度から4月と10月に、前出の大手宅配事業者3社を対象として再配達率の実態調査を実施しています。宅配ボックスの普及促進をはじめとする、「多様な受け取り機会の提供」などの取り組み成果を明らかにすべく、その基礎資料を得ることが目的です。

 近年、電子商取引(EC)の急拡大により宅配便の取り扱い個数が増加している一方で、宅配便の再配達がCO2(二酸化炭素)排出量の増加やドライバー不足を深刻化させていることから、国土交通省ではこれを「重大な社会問題」と位置づけています。再配達率の削減目標として同省は、2017年度の「16%程度」を、2020年度には「13%程度」にすることとしています。

【了】

【画像】「再配達実態調査」結果 前年同月との比較も

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6件のコメント

  1. 商品によって日にち、時間指定できないことがあるのも問題では? 私は、できる場合は必ず受け取れる日時を指定している。

  2. 指定日時が指定できないものがある
    なので注文時に再配達になるのが分かっているもどかしさ
    宅配ボックスもあるけど入らないサイズのものが多く無駄と感じる
    (特にamazonは適切な大きさの段ボールに入れない事が多い)

  3. 送り状に荷受人の電話番号があるのですから、セールスドライバーは事前に在不在を確かめれば良いのに、それを遣らないのは大きな不思議といってよいのではないですか?

    • それは悪用される場合のことを考えると防犯上ちょっと不安。
      特に独居女性にとっては恐怖の対象ともなり得るものなのでは。

  4. 受取人不在でキレる配達人の動画を何回も見てるけど、
    そもそも通販サイト側で時間指定を必須にすればこんな大事にならないはず
    時間指定オプションが有料だから誰も利用しようとしない。全ての元凶は此処にあると思う。
    いつ行っても誰かがいる時代はとっくに終わってるのでここはサイトが折れるべきだろう

  5. そもそも、日付指定が出来ないネット通販がある。仮に一人暮らしでネット通販で買い物して確定ボタン押したら、勝手に火曜日のお届けになりますみたいになる。そうすると、もうまず仕事なので初回もれなく留守確定。

    そんなのが客都合の留守に翻弄されてみたいなことになるのがおかしい。しかも指定あっても追加料金とか。それ客都合かもしれないが、留守なく受け取れるから宅配業者にも都合がいいから、もうこの時代指定日決めてもタダにすべき。
    そもそも、宅急便自体、業者が都合いい時間に勝手に来るシステム。そりゃ留守だろ。もっとも全て客都合で時間に振り回されれば料金も今のままでは無理が生じるし。単純に客ではなく自分たちのシステムを見直すべき。例えば、時間指定は出来ないが、無料でいつでも日付指定は出来るとか。もう言われずとも勝手に工夫しろよって思う。あんたの仕事なんだから。