航空機の「機長席」 なぜ飛行機とヘリコプターで左右が異なるのか?
やはり操縦桿からはなるべく手を離したくないから
ここで注目したいのが、ヘリコプターはパイロットひとりで操縦することも珍しくはないことと、多くの人が右利きであるという点です。
先にも述べたように、時として戦闘機のような機敏な動きが求められるヘリコプターを操縦するには、やはり利き手で操縦桿を操作した方が無理のない操縦ができると、現役のヘリコプターパイロットから聞きます。そうなると問題になるのが、操縦桿以外の各種計器の配置です。
飛行機もヘリコプターも、冒頭にふれたような操縦席がふたつ横に並ぶタイプのものは、操縦席と操縦席のあいだの機体中央に各種計器が集中して配置されています。そのため、右利きのパイロットがヘリコプターの操縦席左側に座り1名で操縦する場合、機体中央の計器を操作するには、右手に持っている操縦桿を一度左手に持ち替え、計器の操作を終えると、左手に持っている操縦桿を右手に再び持ち替えることになります。
もちろんこの動作は手間になり、パイロットとしては避けたいものだそうです。飛行中に生じるかもしれない各種トラブルに迅速に対応するためにも、できることならば、操縦桿は常に握っておきたいというのが、パイロットの心情であるともいいます。
こうした理由もあって、ヘリコプターの機長席は原則、右側になっているのです。
余談ですが、たとえば陸上自衛隊が保有するUH-1J多用途ヘリコプターは、右側の操縦席にエンジンをスタートするためのイグニッションキーがあります。そのため、機長があえて左側に座り、エンジンスタートの手順を若手操縦士に錬成させるということもあるので、必ずしも上級者が右側に座るわけではないそうです。
【了】
Writer: 清水 薫(軍事ライター)
自衛隊、ミリタリー好きが高じてライターに。フィールドは陸海空を問わない。ハムカツとチヌークをこよなく愛し、自宅パソコンの周辺には両者の各種グッズが山積している。猫が好きだが猫アレルギー。
いくら操作の機会が減っても、左側にジョイスティックがあるのでは右利きのキャプテンの中には気がおかしくなって辞めちゃった人が出なかったのですかね?毎度毎度コパイロットに君操縦したまえと命じる訳にもいかないでしょう?難易度の種類が違うと思いますが電車も左手ワンハンドルが多くて素人考えでは人間工学に悖ると思えます。
この記事、間違ってませんか?
回転翼機は、ローターの回転方向によって、機長席の位置が違うはずです。
また、飛行機操縦において、利き腕が考慮されているというのも、眉唾です。
ヘリは時計回りか反時計回りかで左右変わるんじゃない?
反時計回りなら右が機長、時計回りなら左が機長では?
メインローターが傾いてるからローターの回転する方向によって違うのでは?
回転翼機であるヘリの操縦には、固定翼機に無い操作が必要でその為のもう一つの操縦桿が
がある事をこの記者は伝えていないコレクティブ・レバーに触れていない時点で、ヘリコプターの基本が判って居ない。