JAL 成田~ウラジオストク線テイクオフ! 2時間で行けるロシア 日系航空会社初参入

JALの成田~ウラジオストク(ロシア)線が開設され、その初便が出発しました。日本の航空会社では初となるウラジオストクへの就航です。同地と日本との縁は165年前から続くものですが、昨今、新たな旅行先として注目されています。

3月29日から毎日運航へ フライトは2時間少し

 JAL(日本航空)の成田~ウラジオストク(ロシア)線が2020年2月28日(金)より開設され、その初便である成田発JL423便の出発前にセレモニーが行われました。この路線はJALのロシア路線のなかで成田~モスクワ線に次ぐ2路線目となり、日本の航空会社でウラジオストクに就航するのは、JALが初となります。

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JAL 成田~ウラジオストク線初便就航セレモニーの様子(2020年2月28日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ウラジオストクはロシア極東の都市で、成田からのフライト時間は2時間と少しです。2017(平成29)年に、同都市を含むロシア沿海地方で電子ビザが導入され、日本人のビザ取得が容易になったことで、新たな旅行先として注目されているほか、ロシアのS7航空とのコードシェア(共同運航)により、同国内のネットワークも拡充されるといいます。

「2020年はJALにとって国際線の新しいネットワークを作り、拡充を目指す大きな年になります。その第1弾がウラジオストク線です。日本とロシアを行き来する人数を、年間40万人にしようと両国では考えているそうで、この路線は、そういった意味でも可能性が高いものとなります。1855年に日本とロシアの貿易が始まったとき、ウラジオストクが日本と船で結ばれた場所でした。そこからおよそ165年が経ち、飛行機でこの路線が結ばれるのは大変意義深いと思います。搭乗者の皆様には、ぜひ『令和の観光使節団』として楽しんできていただきたいです」(JAL 藤田直志副社長)

 成田~ウラジオストク線は、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス、計144席を配するボーイング737-800型機で運航されます。同路線はまず3月28日(土)まで水曜、金曜、日曜に週3往復で運航されたのち、3月29日(日)からは毎日運航されます。

 初便の搭乗者には、JALから搭乗証明書とクリアボトルが、成田国際空港からハンディウエットティッシュ、ボールペンがプレゼントされました。初便は117人を乗せ、午前11時35分に成田空港を出発しています。

【了】

【表】曜日によって時間が違うJAL成田~ウラジオストク線のダイヤ

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