燃料電池バス「SORA」東急バス最長路線に投入 静かでハイパワー 乗用車感覚
東急バスがトヨタの燃料電池バス「SORA」を導入します。水素を燃料として二酸化炭素を排出しない燃料電池バス、優れた環境性能はもちろん、その乗り心地も、一般的なバスとはかなり異なっていました。
東京駅発着の東急バス最長路線「東98」に導入
東急バスがトヨタの燃料電池バス「SORA(ソラ)」を導入し、2020年4月1日(水)から、路線バスとして運用を開始します。それに先立ち3月25日(水)、同社の目黒営業所で導入記念式典が行われました。
「SORA」は一般的なディーゼルエンジンの路線バスとは異なり、軽油ではなく水素を燃料とし、この水素と空気中の酸素の化学反応により発電、モーターを駆動させて走行するというものです。走行時に二酸化炭素など環境に負荷を与える物質を排出しない環境性能に優れた車両として、2018年から東京都交通局(都営バス)を皮切りに導入が進んでおり、東急バスが6番目の導入事業者になるそうです。
東急グループは、2020年度から始まる5か年計画において環境負荷低減の取り組みを打ち出しており、「SORA」の導入はその一環といいます。また、東急バスはこのバスを、東京駅と、神奈川県境に近い世田谷区の等々力(とどろき)操車場を約1時間で結ぶ「東98」系統に導入しますが、これは同社の最長路線であり、多くの人にアピールできることから選ばれたそうです。
東急バスの山口哲生社長は、「すれ違った際に振り返る人がいるほど、注目度も高い車両です。環境に優しい、クリーンなイメージを象徴する車両として、多くの方に親しまれるようにしたい」と話します。
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