燃料電池バス「SORA」東急バス最長路線に投入 静かでハイパワー 乗用車感覚

燃料電池バスの「実力」体感 目黒の坂を駆け上がる!

 記念式典に続き、「SORA」で目黒営業所から目黒駅までのあいだを往復する試乗会も実施されました。

 車両が動き出すと、車内のあちこちからその静かさに感嘆する声が漏れ聞こえます。一般的なバスとは違い、1速、2速といったギアの概念がないため、発進時のショックも少なく、スムーズにスピードが上がっていきました。

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東急バスが導入した「SORA」の車内の様子(2020年3月25日、中島洋平撮影)。

 目黒駅の手前は急な上り坂になっており、そこで赤信号から坂道発進をする場面がありましたが、ブレーキを離した際に後退するような様子はなく、動き出しから力強く坂道を上り始めました。「これでもペダルを3分の1くらいしか踏んでいませんよ」と、ドライバーが車内放送で説明を加えます。

 試乗会に参加した人たちからは、「相当にトルクがあって、ペダルを踏んだらすぐに反応してくれるような感覚でした。これならば乗務員も余裕を持って運転できるでしょう」といった声が聞かれました。ドライバーによると、「車体が軽くてパワーもあり、運転の感覚としては乗用車に近い」とのことです。

 なお東急バスは「SORA」の「東98」における運行について、詳細なダイヤを後日発表するとしています。

【了】

東急の「SORA」外観や車内の様子などを写真でチェック!

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