世界最速574.8km/hのTGV 駅で普通に客を乗せていた/ヴェルサイユへ
「特設環境」だったTGV最高速度試験 そして名前負けしないヴェルサイユの駅
日本の高速鉄道「新幹線」では、試験用車両で高速度記録を作ることが多いですが(営業用車両で実施することもある)、574.8km/hを達成した世界最速のTGV車両はその後、営業運転に用いられています。
とはいえこのTGV車両、営業運転に使う仕様そのままで記録を出したわけではなく、このときはモーターなど車両側、電圧や架線など線路設備側それぞれに特別な対応をして、速度記録に挑みました。また、その走行試験はテレビ中継もされています。
さて「鉄道の世界一」に出会ったパリから、「Eurail Pass」を使って、別の「世界一」に向かいました。
パリ・モンパルナス駅より普通列車に乗って15分ほどで到着したのは、フランス国鉄(SNCF)のヴェルサイユ・シャンティエ駅。ここから、その豪華さが「世界一」ともされる世界遺産のヴェルサイユ宮殿へ歩きます。駅も、名前負けしない風格があります。
その宮殿は世界的な大観光地で、にぎわいや壮大さは言うまでもないのですが、あわせて印象的だったのは、ヴェルサイユの街です。
市場や飲食店、教会といったスポットや「歴史」が一定の範囲にひと通りそろっていつつ、郊外らしいのどかさもあり、大都市パリとはまた違う、フランスの街の魅力がありました。荘厳雄大なヴェルサイユ宮殿と、そんな街の対比も印象的です。
なお現地ガイドによると、ヴェルサイユの治安は良く、宿泊施設も飲食店も多くあるそうです。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
コロナが収まったらまたユーレイルパスで欧州巡りしたい。
今年はユーロスター初乗車できると楽しみにしてたのに?