ボーイング777-300型機の全米貨物輸送記録 「大豆の種」で記録更新 アメリカン航空便
本来旅客型なのに「牛76頭分の大豆の種」積めちゃうんですね。
本来は旅客を運ぶ777-300型機 新型コロナの影響で…。
アメリカン航空が現地時間2020年4月16日(木)、アルゼンチンのブエノスアイレスからアメリカのマイアミへの貨物便を運航。同社によると、この便に積まれた貨物量は約5万2163kg(11万5349ポンド)で、ボーイング777-300型機に積まれたものとしては、アメリカ史上最高の貨物量といいます。
この4月期はアメリカの農業にとって、大豆、トウモロコシの種を植える最盛期にあるそうで、このことからこの便には大豆の種が積まれました。今回記録更新となったのは、アメリカ政府が農業従事者に向けた新型コロナウイルス食品支援政策と、出荷の最盛期、このふたつが重なったことが背景にあるといいます。ちなみに同社によると、今回の貨物便に載せられた重量約5万2163kgは76頭の牛、もしくは2万900羽のニワトリに相当するそうです。
アメリカン航空では、新型コロナの影響で運航できない旅客機を貨物便として運航。今回のボーイング777-300型機の貨物便もこれにあたります。2020年4月現在、アメリカとヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカ間で、このような貨物便が週46便運航されており、今後はこの運航便数を倍増させる計画とのことです。
なおボーイング777シリーズは、貨物輸送専門の「フレイター(貨物型)」モデルもあり、たとえば777-300型より胴体が短い、777-200LR型機をベースにした777F型機の場合、今回運ばれた重量の2倍弱となる10万2010kgを搭載できます。
【了】
※一部修正しました(4月27日10時10分)。
写真はどう見ても777-200ですが。300ならアメリカン航空のロゴが主翼にかからないですよ。
ご指摘ありがとうございます。修正しました。