ボーイング最新機「777X」シリーズ「-9」が初飛行 ANAも導入の世界最長ロングボディ
ボーイング777の新モデル「777X」が初飛行を実施しました。これに臨んだのは「777X」の長胴モデル777-9型機で、その長さは旅客機としては世界最長です。折りたたみ式の主翼が特徴で、日本ではANAも発注済みのモデルです。
初飛行ではライブ中継も 客室は787スタイル
アメリカの航空機メーカー、ボーイングの新型旅客機「ボーイング777X」シリーズのひとつ「777-9」が、現地時間2020年1月25日(土)に初飛行しました。航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、同機はボーイングのエバレット工場に隣接する、ワシントン州スノホミッシュ郡のペイン・フィールドを現地時間午前10時9分(日本時間26日午前3時9分)に離陸、3時間51分の飛行を経て、同社の施設が入り「ボーイング・フィールド」とも呼ばれるワシントン州シアトルのキング郡国際空港に、現地時間13時00分(日本時間26日午前7時00分)に着陸しました。出発時と到着時には、公式ページ上でライブ中継もそれぞれ実施されています。
ボーイング777Xは2013(平成25)年に発表された「ボーイング777」の派生型です。2020年1月現在、350席クラスの「777-8」と、今回の初飛行に臨んだ400席クラス長胴モデル「777-9」の2種が発表されています。
特徴のひとつはその全長です。ANA(全日空)やJAL(日本航空)のほか、世界中の航空会社で運航されている従来の777は、スタンダードモデルの777-200が全長63.7m、長胴モデルの777-300で同73.9mでした。対し777Xの全長は従来型よりひと回り大きくなり、「-8」が約70m、「-9」が約77mです。
特に「-9」の全長は「ボーイング747-8」の76.3mを上回り、旅客機としては世界最長のモデルになります。また全幅も70m超に大型化していますが、既存の空港駐機設備に対応できるよう主翼の先端を折りたたむことができ、折りたたみ時の全幅は65m以内に収まるとしています。
このほか777Xは、ゼネラル・エレクトリックの新型エンジン「GE9X」を採用し、主翼などは新素材である「複合素材」を使ったことで、設計も見直されているそうです。客室はボーイング787の仕様をベースにしたもので、新照明の導入も行われています。
777Xが最初に航空会社へ納入されるのは、2021年の予定といいます。アラブ首長国連邦のドバイを本拠とするエミレーツ航空は最多機数となる126機を発注しており、日本ではANAがボーイング777-9を20機、導入する予定です。
【了】
B777Xって1月18日付のデイリー・テレグラフ電子版にきな臭い記事が……。
翼端を畳んだまま離陸するというアクシデントが発生したりw
F-8クルセイダーであったそうで。