ANA印「医療用ガウン」製作始まる ボランティアスタッフは職種性別バランスよく
新型コロナウイルス感染拡大をうけ、ANAグループが需要の増える医療用ガウンの製作協力を行います。これを行うのは同グループのボランティアで、抽選で選ばれた120人。スタッフそれぞれの普段の職種、性別はさまざまです。
パイロットやCA、地上スタッフも
ANA(全日空)グループと、奈良県内で縫製工場を運営する合同会社ヴァレイが2020年5月18日(月)、世界中で感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響で需要の高まりを見せる医療用ガウンなどの製作を開始。この様子が同日報道陣に公開されました。
ヴァレイが厚生労働省から受注した「医療用アイソレーションガウン」約10万枚のうち、半分にあたる約5万枚がANAグループ協力のもと製作されます。ANAグループはガウンの紐の縫製や検品作業など、製作工程全体の3割程度を担当。ヴァレイの谷 英希社長は「比較的シンプルな作業ながら、時間がかかるもの」と説明します。
ANAグループでこの作業に携わるのは、およそ800人の応募のなかから選ばれた120人のボランティアです。職種はパイロットやCA(客室乗務員)、地上係員やフライトオペレーションスタッフなど多岐にわたります。ANAの担当者によるとスタッフはランダムに選定しつつも、幅広い職種の人が参加できるよう部門ごとのバランスを工夫したとのことです。
ガウン製作はヴァレイの裁縫職人による指導、監修のもと行われます。ヴァレイの谷社長は「打ち合わせや研修のとき、工程についてたくさんの写真を撮って勉強され、製作方法についても過去にないほど多くの質問をいただくなど、びっくりしています」とスタッフの熱意を高く評価しています。
このほかANAグループは、トライキッツ(東京都大田区)が製作する医療用フェイスガードについても、2019年開設の訓練施設「ANA ブルーベース(ANA Blue Base)」(同)で同日からボランティアが製作協力を開始。ガウンは6月末まで、フェイスガードは5月21日(木)まで、それぞれ作業が行われる予定です。
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