コロナ禍で注目の「飛行機の空調」 エアバスが話す実は清潔な理由 搭乗時の注意点は?

機内各所の空気の流れは? 利用者が気をつけるポイントは

 また、客室空気の流れが上から下へと垂直方向に流れることで、これにより前後方向への感染リスクも低いといいます。なお、ギャレーやトイレの空気は、使われた空気は循環することなく、そのまま外に吐き出されるようになっているそうで、ジヌー社長は「お客さまが降機するときは、搭乗のときよりも空気はキレイな状態です」としています。

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エアバス・ジャパン ステファン・ジヌー代表取締役社長(画像:エアバス)。

 このように、ジヌー社長は機内の安全性をアピールしつつ、利用者がこれから飛行機に乗る際の留意点を次のように話しました。

「飛行機のなかに本来、ウィルスは存在しないので、マスクなどを着用のうえ、搭乗前の検温や、機内で手の除菌などを行っていただければと思います。また、飛行機から降りるとき、早く降りたいとの思いからすぐに立ち上がり、降機を待つお客さまがいらっしゃいますが、これは感染のリスクが高まります。前方から徐々に順序よく降りるようにすれば、より一層安全性が高まるでしょう」(ステファン・ジヌー社長)

 エアバスではたとえば、手荷物収納スペースの持ち手部分を抗菌仕様にする、スマホで機内の安全のしおりを閲覧できるようにする、摂氏85度以上の高温まで耐えられる客室の仕様を生かし高温での洗浄を実施する、といったように、機内の安全性をより高めるためのアイデアを社内で募り、その数は2020年5月28日現在、1400にものぼるといいます。

【了】

【画像】表とイラストで見るエアバス機の空調

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