ガソリン価格まだまだ上がる? 3週間で約10円アップの地域も 「これまでが異常」

経済活動再開でガソリン価格も上向き傾向… 今後は?

 では、ガソリン価格は今後どうなっていくのでしょうか。エネ研・石油情報センターによると、「いままでは原油価格が異常なほどに下がっていた」といいます。

「新型コロナウイルスの影響で経済活動が冷え込み、石油がダブついていたことが原油価格の下落につながっていました。サウジアラビアとロシアが5月から始めた石油の減産が、7月以降も継続することへの期待感と、世界的な経済活動再開の動きから、原油価格が戻ってきています」(一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター)

 つまり、石油の供給過剰が原油価格を押し下げていたわけですが、需給バランスが適正といえる段階まで戻ったかといえば、それは「そうとう先」とのこと。下落前の原油価格は1バレルあたり60ドルから70ドルだったところ、現在は30ドル程度だそうです。

 とはいえ、原油価格は今後さらに上がっていくのは間違いないといいます。

「心配されるのは、新型コロナウイルス感染拡大の第2波、第3波が来て、経済活動が再び冷え込むことでしょう。また、アメリカと中国の動きも気になります。仮に両国間で経済制裁などが行われれば、経済の動きも鈍り、石油がダブつく可能性もあります」(一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター)

 新型コロナウイルスによって、世界が大きく変わったこともあり、もはや石油の需給量が「コロナ前」の水準に戻るかも、未知数だそうです。

【了】

【6月最新版】都道府県別ガソリン価格&値上がり幅ランキング

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コメント

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1件のコメント

  1. 油脂の価格と税率を記事にしてくれれば更に分かりやすいだろうね。
    軽油が100円を割り込まないことからして異常が常連なんだよね、それと日本の油の質の問題だけど大して誇れる質じゃないよね?