日本の戦艦「初めて」3選 日本初の戦艦は? 初の旋回砲塔式戦艦は? 初の国産戦艦は?

どんなものにでも最初があります。史上最大の戦艦「大和」を呉で建造した旧日本海軍も、「大和」に行きつくまで様々な戦艦を運用しています。そのなかから旧日本海軍にとって「初めて」になった3種類の戦艦を集めてみました。

のちの世の常識「砲塔」を積んだ初の日本戦艦「富士」

 旧日本海軍初の排水量1万トン超えの軍艦、それが戦艦「富士」です。「富士」は初めて全長が100mを超えた艦であり、なおかつ初めて「旋回砲塔」を搭載しました。

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日本初の旋回砲塔を搭載した戦艦「富士」。艦名は富士山から採っている(画像:アメリカ海軍)。

 それまでの艦船における砲は、いってしまえば船体に直接砲を設置しているようなもので、撃てる方向も制限されており、たとえば左舷に設置された砲は右舷方向へは撃てませんでした。その点、「砲塔」は回転機構を備え、ひとつの砲で艦の左右両舷方向を照準できます。

 砲塔は船体の前後に1基ずつ計2基あり、各々30.5cm砲を連装で計4門、搭載していました。なお、過渡期に生まれた戦艦のため、弾薬庫から砲塔に砲弾などを供給するには、砲の軸線を前後の中心線、いわゆる首尾線へそろえる必要がありました。

「富士」は、富士型戦艦の1番艦としてイギリスにあるテムズ造船所で建造され、翌年の1897(明治30)年8月17日に就役しています。なお進水については、同じくイギリスのアームストロング造船所に発注した2番艦「八島」の方が1か月ほど早かったそうです。

「富士」と「八島」の両艦は1904(明治37)年2月から始まった日露戦争で用いられます。姉妹艦の「八島」が同年5月に機雷に触れて沈没、7年で艦歴を終えたのに対し、「富士」は日露戦争後も練習艦や運送艦などとして使われながら、太平洋戦争終結まで約半世紀ものあいだ健在でした。

【写真】初の民間造船所生まれの国産戦艦「榛名」

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