イージス・アショア計画にストップ 本当にブースターだけが原因? 考えうる別の可能性

弾道ミサイルなどへ対処すべく配備計画が進められていたイージス・アショアに「待った」がかかりました。使用するミサイルのブースターが原因とのことですが、実のところ、それ以外にも原因があるかもしれません。

イージス・アショア配備プロセス停止 原因はミサイル

 2020年6月15日(月)、防衛省で臨時の記者会見を開いた河野太郎防衛大臣は、山口県と秋田県に合計2基の配備が予定されていたミサイル防衛用設備である「イージス・アショア」について、その配備のプロセスを停止すると発表しました。

Large 200617 aa 01

拡大画像

ポーランドに配備されているイージス・アショア(画像:アメリカ海軍)。

 イージス・アショアは、海上自衛隊でも運用されているイージス艦の戦闘指揮システムやミサイル発射装置などを丸ごと地上施設に移設したもので、定期的な寄港や休養が必要なイージス艦とは違い、24時間365日の警戒監視が可能という特徴を有しています。

 イージス・アショアの配備プロセス停止の理由について、河野大臣は記者会見で、弾道ミサイルを迎撃するためのミサイルである「SM-3ブロック2A」のブースターの落下を制御することが難しく、そのための改修コストや期間が大きくかさんでしまうため、と説明しています。

 SM-3ブロック2Aは日米で共同開発した最新の迎撃ミサイルで、海上自衛隊やアメリカ海軍で運用されている既存の弾道ミサイル迎撃用ミサイルよりも射程や到達高度が大幅に向上しているため、より広大な範囲をカバーすることができます。

 そして今回、問題となったのは、このSM-3ブロック2Aの構成品のひとつである「ブースター」です。

「日米合作」がひと目でわかる「SM-3ブロック2A」図解

 
    
 
    

最新記事

鉄道運行情報(外部サイト)

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」

コメント

3件のコメント

  1. 最善の策は、最初からそのようなものの配備を諦めることですが、どうしても配備したいというのなら、
    1 SM-3のみならずSM-6も運用可能とする。当然VLSも増加する(64セル前後)。文字通り「まや」級陸上版とする。
    2 CECシステムを付与する。
    ここまでは可能。ここからは相当な覚悟が必要。
    3 空自既存レーダー基地のいくつかを更新する形で配備する。2箇所ではなく3ないし5箇所ほど。
    4 完成後、パトリオットと交換で空自が管理を行う(パトリオットは陸自に管理替え)
    それぞれのミサイルの射程などからすればよほど無理が少ないとは思いますが。

  2. 発射までに住民は避難している、それって本当?
    撃たれたこと気付いてから国内に着弾するまでわずか数分なんでしょ?しかもそのごく最初の段階でこちらも迎撃ミサイルを発射しなければいけない。
    その短い時間でブースターの落下しうるすべての区域から退去? 出来るわけないじゃん。

  3. ブースターの落下が問題になるなら、入間や習志野にナイキJなんて配備できなかったでしょうね。