クルマのフラットワイパーなぜ増えた トーナメント型より単純で高性能 意外な理由も

クルマのフロントガラスのワイパーは近年、フラットワイパーと呼ばれるタイプが主流になりつつあります。複数の部材で構成した従来のトーナメント型に対し、フラット型は構造も単純ですが、その実現には、「工場の変化」もありました。

「単純で高性能」だけじゃない普及の意外な理由

 フラットワイパーは、1999(平成11)年にボッシュが初めて開発したものです。トーナメント型よりも構造が単純で、かつ拭き取り能力も高いというフラットワイパー、もっと早く普及してもよさそうな気もしますが、増加の背景には、製造工場における人件費と原材料費の高騰があるといいます。

「以前は人件費や原材料が安価であったため、約80%の製造工程を手作業に頼るトーナメント型の方が、製造ラインを自動化するよりも負担が少なかったため、主流となっていました。しかし人件費や原材料の高騰によってそれが逆転し始め、製造ラインを自動化した方が10年、20年先も製品価格を安定させる事ができる、ということになりました」(ボッシュ)

 こうした製造工程の変化において、手作業がほとんどなく、自動化に最も適した製品が、フラットワイパーだったといいます。

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一般的なトーナメントワイパー(2020年6月、乗りものニュース編集部撮影)。

 現在のところ、フラットワイパーのデメリットとしては、トーナメント型より価格が高いことだそうですが、今後、流通量が増えれば価格を抑えられるようになるとのことです。

 ちなみに、ワイパーはもっと進化しており、ワイパーからウインドウウォッシャー液を噴出して、液ムラを抑えつつ拭き取るというものもあります。これもボッシュが開発したもので、ボルボの高級モデル「XC90」などに採用されています。

【了】

※一部修正しました(6月21日12時00分)。

【写真】さらに進化「ジェットワイパー」とは?

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コメント

1件のコメント

  1. トーナメント式は降雪時にヒンジ部が凍って拭き取り出来ない所が生じたりする。ヒンジレスのフラットワイパーのありがたみを痛感する。

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