京阪電車の回数券終了 12月からICOCAで独自の「ポイント還元サービス」開始

3種類の回数券が終了します。

Large 200710 keihankaisuu 01

拡大画像

京阪電鉄の8000系電車(2017年5月、恵 知仁撮影)。

 京阪電鉄は2020年7月10日(金)、京阪線と鋼索線の回数券を廃止すると発表しました。

 同社は、廃止の背景として回数券の利用率減少と、「PiTaPa」「ICOCA」をはじめとする交通系ICカードの利用が増加していることを挙げています。

 廃止される券種は普通回数券、時差回数券、土・休日割引回数券です。発売は12月30日(水)、利用は2021年3月31日(水)に終了します。身体障がい者・知的障がい者割引普通回数券、通学割引回数券は従前通り発売されます。

 なお、大津線では、今回廃止の回数券の券種についてすでに発売・利用を終了しています。

 12月からは「京阪電車ポイント還元サービス」が京阪線と鋼索線で始まります。登録した「ICOCA」で、同一運賃区間を1か月間(1日~末日)に11回以上乗車した場合、11回目以降の乗車運賃合算額の10%分がポイントとして付与されます。

 例えば340円区間を14回乗車したときの付与ポイントは、11回目以降の4回分の運賃合計額1360円(340円×4回)の10%に相当する130ポイントです(1ポイント単位の端数は切り捨て)。

 ポイントは翌月15日以降に駅の券売機などで「ICOCA」にチャージすることで、1ポイント1円として利用できます。

【了】

【画像】「京阪電車ポイント還元サービス」ポイント計算の概要

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

4件のコメント

  1. この流れが他の鉄道会社に波及すると嫌だなぁ...。
    実際、リムジンバスも回数券をなくしている路線も出てきたし。

  2. (追記)
    >登録した「ICOCA」で、同一運賃区間を1か月間(1日~末日)に11回以上乗車した場合、
    >11回目以降の乗車運賃合算額の10%分がポイントとして付与
    今の京阪の回数券の期限って1ヶ月?
    1ヶ月ならばまだいいけど、これが3ヶ月とかだったら、
    廃止した理由の本音と建前が違うと疑わざるをえない。

  3. これは痛い・・・京阪といえば、一見京都市と大阪市とを結ぶということで阪急やJRと競合しているように見えるが、双方のターミナルもこの2社とは離れているし(四条では阪急と至近ではあるが)経由する都市も異なることから、実質競合とはいえなく、強気で廃止に至れたのか。中之島線開業前後から、それまでとは一転してスマートでハイクオリティな傾向になった感じの京阪が、まさか回数券まで廃止するとは・・・他の関西私鉄との傾向の違いをまざまざと感じる。おそらくだが、この新サービスは事前に登録するという手間、それから10回までは全く割引なしで11回目からわずか1割分のポイント、同一運賃区間以内はカウントされないということで、従来の回数券の割引率からしても大幅な縮小。。。特に昼間・土休日回数券利用者にとってはほとんどお得感もないだろう。利用は少ないような気もする。京阪バスグループのポイントサービスともJRの「昼特」の代替のポイントサービスとも全く別格。
    これで株優に走る者も増え、金券ショップでの価格も上がっていくような予感も。
    アウェイ客の利用が少しは減るのかもしれない。

  4. JR東日本も、これと似たシステムを導入するそうで(ICカードで一ヶ月間に10回乗車でポイント付与)。
    紙の回数券はすぐにはなくさないようだけど、いつかなくしたい、と犯行予告をしている。