5つ目6つ目 同時点灯も 「列車の速度」を指示する鉄道の信号機

赤・黄・青(緑)の組み合わせで細かい指示ができます。

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最高速度130km/h以上の路線の信号機では、130km/h以上で進んでも良いことを青(緑)2灯で示す「高速進行」の表示もある(2004年6月、草町義和撮影)。

 鉄道の信号機は、道路の信号機とは違い灯火が4つ以上のものや複数の色が同時に点灯するものなどがあります。

 使われる色は赤・黄・青(緑)の3色です。それぞれを単独で点灯させるほか、複数組み合わせることで、運転士に対して列車の速度を細かく指示しています。意味の上で道路の信号機と大きく異なる点がここで、色は列車が出して良い速度を表します。

 例えば赤は「停止」、青は「進行(してもよい)」で、これらは道路も鉄道も信号の意味は同じです。しかし黄は、道路では「原則停止。安全に停止できない場合は進行して良い」ですが、鉄道では「注意。〇〇km/h以下で進行せよ」と列車の速度が指定されます。速度は事業者や区間により異なります。

 このほか黄を2つ同時に点灯する「警戒」、青と黄を同時に点灯する「減速」があります。この場合、3灯で表示するのは困難なため、4灯や5灯の信号機が用いられます。

 なお一部の私鉄は、青を2つ同時に点灯させる「高速進行」や、青と黄を同時に点滅させる「抑速」を定めています。表示パターンが増えるため、灯火を6つ備えた信号機もあるのです。

【了】

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