時実雅信(軍事ライター、編集者、翻訳家)の記事一覧
Writer: 時実雅信(軍事ライター、編集者、翻訳家)
軍事雑誌や書籍の編集。日本海軍、欧米海軍の艦艇や軍用機、戦史の記事を執筆するとともに、ニュートン・ミリタリーシリーズで、アメリカ空軍戦闘機。F-22ラプター、F-35ライトニングⅡの翻訳本がある。
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「巡洋戦艦」って何だったの? 出世魚みたいな変遷をたどった艦種の謎 最後は結局「戦艦」に
戦艦なのか巡洋艦なのか、その艦種名からはよくわからない「巡洋戦艦」という軍艦がかつて存在しました。このややこしい艦種がなぜ生まれ、その後どうなったのか、歴史をさかのぼって検証してみます。
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「船と戦車、合体させよう」日本海軍が戦車を作ったらこうなった!? 実際どう使われたのか
海軍陸戦隊の上陸作戦のために開発された水陸両用戦車「特二式内火艇」。海軍が運用する、戦車とも船ともつかないこの車両の開発と実戦をひもときます。
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旧日本海軍“最後の大仕事”=人類史上稀な民族大移動だった「復員事業」 かき集めた日本の艦艇227隻の“使い分け”とは
太平洋戦争の終結後、遠く太平洋島嶼部、中国大陸などに取り残された日本軍将兵の復員と民間人の帰国事業が始まりました。その対象者の数はおよそ660万人。史上稀に見る民族大移動のために、戦争で疲弊していた日本はともかく使えそうな船を集めます。
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ほぼ“戦わない旗艦” マッカーサーも乗った「揚陸指揮艦」が生まれたワケ “生き残り”は今も日本に
艦隊の「旗艦」といえば一般的に、戦艦や巡洋艦を思い浮かべますが、第2次世界大戦の頃からアメリカ軍は上陸作戦の指揮に旗艦として「揚陸指揮艦」を使っていました。そこには、アメリカ軍の独特な 組織編成がありました。
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アンテナ取って付けたヤツらとは違う! 夜間戦闘機の決定版「P-61」が残したもの 優秀だけどデカすぎた!?
レーダーを装備して夜の闇の中、爆撃機を迎撃する「夜間戦闘機」。とりわけアメリカが第二次大戦末期に投入したP-61「ブラックウィドウ」は、他国の夜間戦闘機とは一線を画す存在でした。
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「世界一の戦闘機エースパイロット」驚異の記録 ドイツ空軍“伝説のエリート部隊”の盛衰
第2次世界大戦で撃墜数が突出して大きいのが、ドイツ空軍の戦闘機パイロットでした。中でも東部戦線で戦ったエリート部隊「第52戦闘航空団」のエースパイロットたちは驚異的な撃墜記録で、いまなお伝説として語られています。
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アメリカの虎の子?「ヴァージニア級原潜」が世界の抑止力のカギになる理由 就役もう21隻目
アメリカが数十年先まで見据えて建造に力を入れるヴァージニア級原子力潜水艦。オーストラリアに輸出も決まった同艦は、「アメリカの虎の子」だけにとどまらず世界の軍事バランスにとって重要な存在になるかもしれません。
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「大艦巨砲主義」は遺産です! 最も長生きした“最後の戦艦”アイオワ級 転生したらツルツル船体だった!?
第二次大戦中に就役し、「世界最後の戦艦」として戦後も生き延び続けたアメリカ海軍のアイオワ級。その長い歴史の陰には「戦艦」、そして「ビッグガン」に対するアメリカの強いこだわりが垣間見えます。
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“古くて鈍足”でもほぼ無敵? WW2英海軍が旧式艦上攻撃機「ソードフィッシュ」を使い続けたワケ
第2次世界大戦中、イギリス海軍では鈍足で防御力も低い旧式の複葉艦載機を戦争後期まで多用し続けていました。ただ、それが重用されたのは機体そのものの特性と、大西洋戦域ならではの事情があったのです。その理由をひも解きます。
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実はドイツも造ってた「艦攻」 魚雷を抱いた複葉機Fi167どう使った? 最後に挙げた大金星
日米英以外で唯一、艦上攻撃機を開発したドイツ。見た目は旧式な複葉機ながら、高いSTOL性を持ったフィゼラーFi167は、本来の用途ではついに運用されませんでしたが、第2次大戦末期に意外な戦果を挙げ、複葉軍用機の掉尾を飾りました。