深水千翔(海事ライター)の記事一覧
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。
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航続距離も武装も異次元!? 海保の歴史を変えたスーパー巡視船「しきしま」引退 ムダになりかけた元「核を護る船」の30年
海上保安庁が保有する最大級の巡視船「しきしま」が間もなく引退です。日本初の7000トン超え巡視船として生まれた同船は当初ムダな存在になりかけたものの、のちに「あってよかった」船へと昇華。同名の後継船も進水しました。
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「四国の玄関口」なぜこうも衰退したのか フェリー100往復→ゼロ テーマパーク失敗 失われた50年に光は【後編】
本州における「四国への玄関口」であり、「造船」で栄え全国でも重要な都市だった岡山県玉野市。100往復あったフェリーが10年でゼロになるなど、急速な衰退に直面しています。瀬戸大橋開通前から現在までの“失われた50年”を追います。
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「日本と韓国、助けて!」アメリカ海軍長官が直談判しに来たワケ 大ピンチの「造船」 強すぎる中国
2024年2月下旬に来日したアメリカ海軍長官は、防衛省や自衛隊の関係者だけでなく、民間の造船メーカー要人とも会いました。実はこの動き、アメリカの造船業界がピンチであり、助けを求めるものだった模様です。
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日本の縮図? かつての「四国の玄関口」なぜこうも衰退したのか 「交通&造船の街」最初の50年はヨカッタ…【前編】
本州における「四国への玄関口」だったのが、岡山県玉野市です。四国への航路は細り、造船を主体としていた産業も停滞しています。この地はいかにして「眠らない港」になり、そして沈んでいったのか。それは日本の縮図かもしれません。
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古代神殿かよ!? 船に巨大な柱=“帆”がどんどん取り付けられるワケ 邪魔じゃないの…?
世界の海運会社が脱炭素のため、貨物船に現代版の“帆”を取り付ける動きを加速させています。甲板に屹立する巨大な柱のような構造物ですが、その種類はいくつか存在。大型から比較的小型のものまで様々あります。
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東京湾に来る!? 異形の「水素をつくる船」 とんでもない姿の「動くプラント」が“早期に実用化”できるワケ
商船三井が「水素をつくる船」の開発を進めています。巨大な筒状の“帆”を何本も甲板に林立させ、それで風をつかまえて運航や水素精製の動力に活用するというもの。極めて先端的な技術と思いきや、そうでもないようです。
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任務は“尖閣諸島の守り”だけじゃない! 最新巡視船「はてるま」引渡しで見た海上保安庁の覚悟 騒がしい日本領海に睨み
新たに建造された巡視船「はてるま」が、岡山県にある三菱重工マリタイムシステムズで海上保安庁に引き渡されました。同船は尖閣諸島周辺の警備救難に従事するとのこと。引き渡し式では、船長などから領海警備の覚悟を聞けました。
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120年の歴史に幕 「横須賀」の新造船ヤード撤退の“意味” 「石油タンカーに特化」もうそんな時代じゃない?
住友重機械工業が新造船の建造から撤退。関東からまた一つ、新造船ヤードが消えるだけでなく、造船と軍港で発展してきた地元「横須賀」にとっても一つの転換点となります。最新の船にも対応してきましたが、同社首脳は苦しい胸の内を明かしました。
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横浜みなとみらいのヌシ 帆船「日本丸」100歳目前!? あまりにも波乱万丈の半生を知っているか
横浜ランドマークタワーの麓に浮かぶ帆船「日本丸」(初代)。竣工100年を見据え、修繕費を募っています。日本の船員育成に多大な貢献を果たした同船、じつは昭和史の大波をくぐり抜けた偉大な船でもありました。