日本戦車の歴史が凝縮『日本の機甲100年』自衛隊員直伝のトリビアや訓練中の裏話も〈PR〉

戦車は「陸戦の王者」と形容されます。そんな「王者」が海を渡り初めて来日してから約100年。それを記念して制作された本が『日本の機甲100年』です。

日本に「戦車」が登場してから1世紀以上の年月が経過

 日本に戦車が初めて姿を現したのは、今から100年ほど前、1918(大正7)年10月のことです。そののち、日本は独自に戦車を開発できるまでに至り、時には外国製戦車の技術を得ながら、2020年現在も国内で戦車を生産し続けています。

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富士山をバックに並んだ歴代の陸上自衛隊の国産戦車が表紙カバーに(2020年7月、乗りものニュース編集部撮影)。

 この100年の節目に出版されたのが、『日本の機甲100年』です。

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初の国産戦車である旧日本陸軍の八九式中戦車。2020年現在も茨城県の陸上自衛隊武器学校に残されている(画像:防衛ホーム新聞社)。

 同書は、戦車ファン必携の1冊というべき内容に仕上がっています。歴史書として約1世紀の出来事をまとめただけではありません。旧日本陸軍時代、すなわち日本の戦車黎明期から装備、運用してきた歴代の戦車が写真入りで収められているほか、陸上自衛隊が装備した戦車や装甲車については、実際に運用してきた隊員の生の声がそこかしこに散りばめられています。

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2010年度に制式化された陸上自衛隊の10式戦車。2020年現在、国産では最も新しい戦車(画像:防衛ホーム新聞社)。

 歴代の日本が運用した戦車についてすべて網羅しているため、たとえば「日本が初めて手にした戦車は?」「自衛隊が初めて運用した戦車は?」などといった初歩的なことから、時代ごとの具体的な部隊編成など玄人も納得の情報まで細かく解説されており、わかりやすく、かつ充実した内容に仕上がっています。

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『日本の機甲100年』の目次。およそ1世紀にわたる我が国の戦車の歴史が1冊に凝縮されている(画像:防衛ホーム新聞社)。

 当然、最も新しい10式戦車についても収録されており、なかなか聞くことのできない10式戦車を部隊として運用した際の話が読めるのも、貴重といえるでしょう。

廃止された部隊も含めて、陸上自衛隊の機甲科部隊のすべてが一冊に凝縮

『日本の機甲100年』は全6章からなります。

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旧日本陸軍の三式中戦車。この車体も2020年現在、陸上自衛隊武器学校に保存されている(画像:防衛ホーム新聞社)。

 そのうち3分の2以上は自衛隊の機甲科部隊について書かれており、警察予備隊や保安隊時代から始まる幾多の改編は、貴重な写真とともに詳細に解説されています。

 なお機甲科というと、戦車部隊と思われがちですが、陸上自衛隊では偵察部隊も機甲科に属します。当然、『日本の機甲100年』と銘打っているわけですから、戦車部隊だけでなく偵察部隊ももれなくカバーしています。

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陸上自衛隊では2世代目の国産戦車となる74式戦車(画像:防衛ホーム新聞社)。

 たとえば、沖縄には陸上自衛隊の戦車部隊は存在しませんが、2010(平成22)年3月に機甲科のひとつである第15偵察隊が配置されています。発足してからまだ日が浅い同部隊についても、部隊マークのデザインの意味や沿革を含めて詳細な解説が収録されています。

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機甲科部隊のひとつ偵察部隊の主要装備である87式偵察警戒車(画像:防衛ホーム新聞社)。

 さらに、いまはなき第1戦車団や第1戦車群など、廃止部隊までも完全掲載。また、現役の部隊や最近まで存在していた部隊などはQRコードで隊歌を聞けるようになっています。スマートフォンなどのQRコードリーダーで読み取れば、30個部隊以上の隊歌を楽しめます。

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主要な陸自機甲科部隊の紹介頁には隊歌が聞けるQRコード入り(画像:防衛ホーム新聞社)。

 このような徹底した取材は、長年、陸上自衛隊を追い続けてきた防衛ホーム新聞社ならではといえるでしょう。

 防衛ホーム新聞は1973(昭和48)年10月に創刊された、防衛省職員や自衛隊員、およびその家族をおもな対象とした新聞で、約半世紀にわたり全国の自衛隊を取り上げてきた実績があります。

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太平洋戦争後、初めて開発された国産戦車の61式戦車(画像:防衛ホーム新聞社)。

 同社がこれまで培ってきたネットワークと取材力で得た情報が凝縮された、集大成というべき1冊です。

ほかの本では知りえない現役隊員やOBの戦車にまつわるハナシが満載

 また、いくつかのページに散りばめられたコラムも実際に戦車や装甲車に乗っていた隊員でないと語れないようなことが多く、また記念行事やニュース写真ではない隊内の記録として撮っていたような写真が改めて解説入りで掲載されているなど、資料的な価値も高い内容に仕上がっています。

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各所に入るコラムも記念行事の装備品解説などでは聞けないハナシが多い(画像:防衛ホーム新聞社)。

 たとえば、今日では諸事情から行われなくなった戦車の鉄道輸送に関することや、一般道を長時間戦車が走って移動していく長距離機動訓練の話、2000(平成12)年に全車退役していまや運用していない61式戦車に関するエピソードは、レア情報が満載です。

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巻末のコラムの一例。現役隊員およびOBのリアルな声のため、なかなか聞けない貴重なハナシばかり(画像:防衛ホーム新聞社)。

 このほか巻末のコラムも必見といえるでしょう。富士総合火力演習(総火演)や中央観閲式に参加した隊員の生の声は、なかなか聞くことのできない貴重なもの。また野外演習や射撃競技会、派米訓練など、一般隊員でも戦車乗員でない限り知りえない話が盛りだくさんです。

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陸上自衛隊の90式戦車(画像:防衛ホーム新聞社)。

 昨今の戦車定数の削減や、部隊再編などの影響を受けて、すでに第4戦車大隊や第6戦車大隊など、伝統ある機甲部隊が廃止され、姿を消しています。今後もいくつかの戦車部隊の廃止が計画されているため、それら部隊の足跡を記録した一冊という意味でも、『日本の機甲100年』は一読の価値ありといえるでしょう。

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配備が始まったばかりの新鋭16式機動戦闘車。同車も陸上自衛隊機甲科の装備である(画像:防衛ホーム新聞社)。

『日本の機甲100年』は、A4版のオールカラー160ページ構成、表紙や背表紙のタイトルなどは金貼りの豪華上製本となっています。

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表紙カバーを外せば、落ち着いたシックな表紙となる(2020年7月、乗りものニュース編集部撮影)。

 定価は4500円(税別)で送料は無料になります。また自衛隊員の場合は特別価格で購入できます。購入は下記URLから。

http://boueinews.com/

【了】

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