関 賢太郎(航空軍事評論家)の記事一覧
Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)
1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。
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「そうかえん」に見た自衛隊の「課題」 現代戦に必要なものとは
毎年恒例の富士総合火力演習「そうかえん」。2016年も、昨今続く陸海空自衛隊が協力し島しょ防衛にあたるシナリオでしたが、そのなかで自衛隊が現代戦に対応するために必要な、とある課題が見えてきました。
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空自、なぜ遅いプロペラ輸送機をアフリカへ? 所要3日、背景に「最悪のケース」か
2016年7月、南スーダンに滞在する邦人保護のため、C-130H輸送機がアフリカのジブチへ派遣されました。しかし同機は、ジェット機にくらべ足が遅く航続距離も短いプロペラ機。またジブチへより近い場所に別の空自ジェット機がいました。にもかかわらず、なぜ日本から3日かけC-130Hが派遣されたのでしょうか。
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よみがえるF-5の遺伝子 不遇の戦闘機メーカー、ノースロップ・グラマンの新たな野望
大成功したノースロップ社の戦闘機F-5「フリーダムファイター」。同社はその後、裏切られるなど不遇の時代を過ごし、ベストセラー機F-5の栄光は完全に過去のものになった、かに見えましたが、その「F-5の遺伝子」を受け継いだ新機種のプロトタイプが登場。消え去っていった一族のかたきを討ち、栄光を取り戻せるでしょうか。
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今年は28倍 「富士総合火力演習」人気のワケ チケットなしで楽しむ方法も
実弾を使用して行われる自衛隊の「富士総合火力演習」がいま、特に高い人気を集めており、チケットがプレミア化。背景にはどんな理由があるのでしょうか。また楽しむのは、チケットがなくとも可能。その際は“ここ”に注目です。
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「航空大国ロシア」復権なるか 次々登場の新旅客機、その実力、そして勝算は
かつて「航空大国」として名をはせたロシアの航空機メーカーが、新型旅客機を次々と開発。ボーイング、エアバスの「2大巨頭」が君臨するその市場で、はたしてロシアに勝算はあるのでしょうか。
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空自、次期主力戦闘機F-35Aを公開 「グレー日の丸」を初採用
日本向けのステルス戦闘機F-35Aの姿が2016年8月15日、初公開されました。機体に描かれている「日の丸」に「ロービジ迷彩」が採用されるなど、これまでの空自機にない特徴を持っています。
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護衛艦「かが」初公試、完成秒読みに 海自ヘリ空母、4隻体制化の大きな意味、浮き彫りになる課題
2016年8月に、ヘリ空母「かが」が初公試を実施。まもなく海上自衛隊の「ヘリ空母」が4隻体制になります。これは日本の防衛、そして災害対策にとって大きな意味があるものですが、それにより「別の課題」が浮き彫りになりつつあるようです。
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「リオ五輪」開会式の飛行機、その正体は? ライト兄弟の代わりに教科書へ載ったかもしれないブラジル人
2016年8月にブラジルで開催された「リオ五輪」。その開会式に、ある古めかしい飛行機が登場しました。「飛行機の発明」といえばアメリカ人のライト兄弟ですが、実は、あるブラジル人も飛行機を“発明”しているのです。しかし、「飛行機の父」ともいわれるそのブラジル人を待っていたのは、過酷な運命でした。
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747終了は軽微な話? 危ぶまれる「名戦闘機のふる里」 岐路に立つボーイング
ボーイング社が747型機「ジャンボ」について、生産終了の検討をしていることが明らかになりました。しかしいま、同社で大きな岐路に立っているのは別の部分かもしれません。「ファントム」「イーグル」といった名戦闘機の「ふる里」がいま厳しい状況を迎えており、マクダネル・ダグラス社の歴史も引き継ぐその「伝統のともしび」が絶えてしまう可能性も考えられます。
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F-35A、ついに実戦配備 しかし機関砲、SWなし 空自導入に問題は
航空自衛隊も導入予定の新型ステルス戦闘機F-35A「ライトニングII」について、アメリカ空軍が実戦配備を発表。ただ、「サイドワインダー」空対空ミサイルや機関砲を撃てず、能力が対地攻撃に偏っているため、空自への導入について懸念する声もあるようです。不審機に対するスクランブルなど、空自の任務にF-35Aは適しているのでしょうか。