JR牟岐線の一部区間10月末で廃止 2021年8月から繰り上げ 阿佐海岸鉄道に移管へ
この区間は現在、バス代行輸送が行われています。
JR四国は2020年9月29日(火)、牟岐線の阿波海南~海部間1.5kmについて、鉄道事業法第28条の2第5項に基づき、鉄道事業廃止繰上届を国土交通大臣宛に提出したと発表しました。同区間の廃止は2020年10月31日(土)に繰り上がります。
阿波海南~海部間は、鉄道事業の廃止予定日が届出で2021年8月31日とされていましたが、2020年9月3日、四国運輸局が関係者に意見聴取を行い、23日、JR四国が国土交通大臣から、廃止日を10月31日に繰り上げても良い旨の通知を受領しました。
牟岐線に接続する第三セクターの阿佐海岸鉄道では、同社の阿佐東線(海部~甲浦)でDMV(デュアル・モード・ビークル)の導入準備が進んでいます。DMVは、外観はマイクロバスですが、床下には道路用のタイヤのほかに鉄道レールを走るための車輪が格納されており、道路と線路の両方を走れます。
牟岐線の牟岐~海部間では、施設工事などを行うため7月から列車が運行されておらず、2021年1月までの予定でバスによる代行輸送が行われています。DMVは2020年度中に営業運行を始める計画です。なお、DMVの導入に伴い2020年8月11日、阿佐海岸鉄道は牟岐線の阿波海南~海部間を阿佐東線に編入する鉄道事業の許可申請を行っています。
【了】
それでも「レール」にこだわるのですね。