信号機の電球は切れないのか? LED式の普及で電球式は減っているが…
道路の信号機が消えている場面は、停電時などを除き滅多に見かけませんが、そもそもなぜ電球が「切れない」のでしょうか。そこには「切れない」ようにするための厳しいルールや工夫がありました。
切れる前に交換している
道路の信号機は、2019年3月末時点で車両用と歩行者用を合わせて約229万灯あり、このうち光源がLEDのタイプは58%にあたる約133万灯です。裏を返せば90万灯以上が、従来の電球タイプになります。
電球は切れると光りませんが、信号機の電球は、切れているところを見かけることはまずありません。なぜ信号機の電球は切れないのでしょうか。
結論をいえば、電球が切れる前に定期的に交換しているためです。信号機が設置されている環境にもよりますが、交換の目安はおよそ半年から1年に1回。作業は主に、夜間など交通量が少ない時間帯に行われます。なお電球自体も、耐久性の高い信号機用の特殊なものが使われています。
ちなみに2000年代から普及し始めたLED式の信号機は、電球式に比べ約10倍長持ちするといわれています。LEDの寿命は約6年から8年です。こちらも電球式と同様、設計寿命を迎える前に交換されますが、その場合、LEDユニットのみを交換することもあれば、信号機そのものを交換することもあります。
しかし絶対故障しないわけではありません。万が一、信号機が消灯している場面に遭遇したときは、直ちに警察へ通報する必要があります。
【了】
てっきりフィラメントを並列で2つ(以上)仕込んであるのかと思っていました。