なぜこの時期に? 中国南方航空 まさかの巨大機「A380」日本線に投入 その背景は
まさかの「A380」投入 どのような背景が考えられる?
新型コロナの影響をうけ、中国の民用航空局では3月26日から旅客便の制限を設けています。在中国日本国大使館によると、日本~中国の国際旅客便の場合、各社で各国1路線を週1往復までと定められています。また、1便あたりの搭乗率が75%以下になるようにも、当局側から条件づけられています。
その後、6月からこの規制が緩和。一定条件を満たした航空会社は、1国につきもう1路線の増設を認めることなどが盛り込まれています。
中国南方航空では、8月11日まで成田~瀋陽線の1路線を週1便運航していました。これについで、8月12日から追加で運航再開となったのが、今回A380型機が投入されている成田~広州線です。なお、広州は同社の拠点空港でもあります。
とある航空会社の関係者によると、広州にはホンダの中国最大、日産の世界最大の拠点があるなど、自動車関係を中心にビジネス需要が高い路線のひとつとのこと。こういった需要もあり、国内航空会社でも9月24日(水)、JAL(日本航空)、ANA(全日空)も週1便で広州線の運航を再開すると発表しています。中国当局側の便数規制にくわえ、こういった事情も今回のA380型機投入に関係している、という見方もできるでしょう。
なお、中国南方航空の日本支店は「担当不在」を理由に、取材に応じていませんが、10月以降もA380型機での運航を継続する方針と報じられています。
【了】
元は同国国内線?(北京~広州?)