新大阪に新バスターミナル構想 リニア見据え大規模開発 高速延伸で抜群のアクセス性

高速道路が新御堂筋直結!

 淀川左岸線は阪神高速4号湾岸線から、近畿道の門真JCTまで、淀川の南側を東西に結ぶ路線で、現在は西側の5.6kmが開通済み。それに続いて整備中の2期区間では、新大阪駅に通じる幹線道路の新御堂筋(国道423号)上に豊崎出入口(仮称)が設けられる見込みです。

 この出入口は新大阪駅から約2kmという距離であり、市内発着の多くの路線が経由しやすく、さらに新規路線や増便も期待できるといいます。

 また現状でも、四国や中国道方面、山陰などは鉄道より高速バスのほうが便利な地域もあり、東京直通の航空路線がない区間は、「新幹線+高速バス」の乗り継ぎが有効だといいます。さらに、今回の地域整備は相当な規模になりそうなことから、新大阪駅周辺の拠点性がより高まることが期待されるということです。

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新大阪駅をとりまく環境のイメージと、街づくりの検討対象地域(画像:大阪市)。

 ただ成定さんによると、高速バスターミナルは、立地や施設の小さな違いで、成功と失敗が分かれるといいます。「小売店や飲食店が、立地や店づくりのわずかな違いで繁盛度合いが決まるのと同じで、失敗作だと、無用の長物どころか、事業者は余計なコスト負担を強いられる上に事業の自由度を縛られます」といい、市場のニーズやバス業界の希望などをよく調査して事業を進めてほしいと話します。

 具体的にどこへバスターミナルを設けるかといった構想は、今回は発表されませんでしたが、関係者によると、開業は2030年代になるということです。

【了】

【地図】どれだけ便利に? 新大阪駅周辺で整備中の交通インフラ

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