都バス代表のはずがナゼ… 落日の「都03」 車窓はイイぞ「ザ・東京観光」路線
都営バスのなかで「都」のつく系統は、全路線を代表して選ばれた路線ですが、そのなかで、利用者がかなり落ち込んでいるのが「都03」です。しかしこの路線、210円で東京観光ができてしまうほど、車窓はバラエティーに富んでいます。
とりわけ低迷している「都03」
都営バス全130系統のうち、「都01」から「都08」まである「都」の付く系統は、歴史的経緯から都営バスを代表する存在といえるものですが、8つの系統のなかには、利用が低迷しているものもあります。
「都」の付く系統は「都市新バス」と呼ばれるもので、1980年代から90年代にかけて、既存の系統を格上げ(都05のみ新設)して誕生したものです。それぞれ、次の区間を結んでいます。
・都01:渋谷駅~六本木駅~新橋駅
・都02:大塚駅~錦糸町駅
・都03:四谷駅~晴海埠頭
・都04:東京駅丸の内南口~豊海水産埠頭
・都05:東京駅丸の内南口~晴海埠頭・東京ビッグサイト
・都06:渋谷駅~赤羽橋駅~新橋駅
・都07:錦糸町駅~門前仲町
・都08:日暮里駅~錦糸町駅
都市新バスは、バス離れが進んでいた当時にサービス向上を図るべく、国も助成して整備を進めた新しいバスシステムのことです。次のバスの接近を停留所で表示するバスロケーションシステムを備えた、上屋付きの停留所や、バス専用レーンなどを整備し、それぞれの系統には都01「グリーンシャトル」、都03「グリーンアローズ」といった愛称を制定。他と比べてグレードの高い車両が投入され、車両前面にはヘッドマークも取り付けられていました。
それから数十年が経ったいまも、「都」のつく系統の多くは高い利用者数を誇っており、2018年度には7系統が乗車人員で20位以内をキープしています。しかし、四ツ谷駅(バス停名は四谷駅)と晴海埠頭を結ぶ都03だけは、そこから大幅に下がって101位という状況です。
> 「桜田門外の変」の舞台である桜田門が左に見える
「舞台」は、走っているその路上だと思うのですが
東京BRTが本格開業したら都03は廃止になるのですか?なるなら人的資源は都営バスの他のピーク時に減便の危機にある路線に移ってもらえるかもしれませんね。路線の設定改廃が容易なのはバスの魅力のひとつです。そして都市新バスは発展的解消を遂げBRTへとむかうのですね。