「FASTECH」の夢 引継ぎ走る「ALFA-X」 新幹線試験車 進化の歴史 半世紀で速度1.5倍

JR東日本の「ALFA-X」が、360km/hでの営業運転を目指し走行試験を行っています。この半世紀で、1.5倍になった新幹線の最高速度。「FASTECH」がなしえなかった夢の実現に向けて、新幹線は進化を続けます。

360km/hを目指した「ALFA-X」の先輩「FASTECH」

 そして2005(平成17)年、JR東日本はE954形「FASTECH(ファステック) 360 S」を製造。翌年に、そのミニ新幹線タイプであるE955形「FASTECH 360 Z」も登場させました。

 最高398km/hを記録し、その成果は2011(平成23)年デビューの東北新幹線E5系「はやぶさ」、2013(平成25)年デビューの秋田新幹線E6系「こまち」に反映。新幹線初の320km/h運転を実現させています。

 ただ「FASTECH 360 S/Z」はその名の通り、「360km/hで営業運転できる車両の実現」を目指していました。しかし騒音の低減などに課題があり、夢はかなっていません。

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E954形「FASTECH 360 S」(恵 知仁撮影)。

 そうしたなか現在、E956形「ALFA-X」は360km/hでの営業運転を目指し、走行試験を重ねています。

 いよいよ始まった、2030年度が目指されている北海道新幹線札幌延伸へのカウントダウン。E956形「ALFA-X」の挑戦が、大いに期待されるところです。

 ちなみに、今年2020(令和2)年7月1日にデビューしたJR東海のN700Sは、その確認試験車(量産前に確認や試験などのため製造した車両)が、東海道新幹線の米原~京都間で363km/hを記録しています。

【了】

【写真】「ネコミミ」を出したE954形試験車「FASTECH 360 S」

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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