中央道「鉄筋不足」新たに2本の橋で判明 NEXCO中日本「速やかに再施工」

最初に発覚した「緑橋」でも、新たな施工不良が判明しています。

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施工不良が判明した北原橋の下り線側橋台。グラウンドアンカー定着突起部の鉄筋が不足している(画像:NEXCO中日本)。

 NEXCO中日本は2020年11月13日(金)、中央道に架かる橋の耐震補強工事で施工不良が判明したことをうけ独自に調査した結果、新たに2本の橋で鉄筋不足の施工不良が見つかったと発表しました。

 最初に発覚した国立府中IC~八王子IC間の緑橋に続き、今回判明した橋も中央道をまたぐ跨道橋です。高井戸IC~調布IC間にある北原橋と絵堂橋の、いずれも下り線側の橋台で施工不良が判明しました。

 橋台を固定するグラウンドアンカーの定着突起部で、鉄筋が一つの突起につき本来8本(北原橋)ないし7本(絵堂橋)なければならないところ、北原橋は1本ずつ計2本、絵堂橋は1本と2本の計3本がそれぞれ不足していました。

 さらに緑橋では、すでに施工不良が判明している下り線側の橋台に加え、上り線側の橋台でも鉄筋1本の不足、鉄筋2本の位置ずれ、ひび割れ5か所が確認されました。

 一連の耐震補強工事は、福岡県宗像市に本社を構える大島産業が受注し、2018年8月から2020年10月にかけて中央道の高井戸IC~八王子IC間の7つの橋で行われています。今回はこれらの橋を対象にNEXCO中日本八王子支社が鉄筋の有無を調査しました。施工不良が判明している緑橋の下り線側橋台ではすでに再施工に着手しており、新たに判明した3か所でも再施工を速やかに行うとしています。

【了】

【地図】耐震補強した中央道の7つの橋

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