外環道「関越~東名」どこまで進んだ? 用地進捗「厳しい状況」

本線トンネルの貫通はもう少し先のようです。

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大泉JCT付近の施工状況。2020年6月現在(画像:関東地方整備局)。

 建設が進められている外環道の「関越~東名」区間について、国土交通省関東地方整備局が2020年7月27日(月)に第8回の連絡調整会議を開催、東京都、NEXCO東日本および中日本とともに進捗状況を確認しました。

 事業区間は関越道に接続する大泉JCTから、東名高速に接続する東名JCT(仮称)まで約16kmです。用地については、2020年6月までの19か月間で、全体の用地取得率が9割(面積ベース)を超え、残件数が78件減と進捗はしたものの、未だ用地全体で残件が280件あること、また、区分地上権(民地の地下にトンネルを通す権利)の用地進捗率は84%、残件が186件で、「厳しい状況」との見解が示されました。

 一方、東名側、大泉側の双方から2基ずつ進めている本線シールドトンネルの掘進は、4基の掘進量合計で約8km完了、各JCT部においても、工事が着実に進んでいるそうです。

 ただし、中央道に接続する中央JCTの本線部においては、ランプを接続させるためシールドトンネルを地中で拡幅する必要があります。この地中拡幅部は「世界でも類を見ない規模の、技術的困難さを伴う工事」であり、施工には相当のコストと工期の増加が見込まれるとしています。また、ランプが地下の本線トンネルへ接続する青梅街道IC(仮称)についても、工法などについて検討を進めていくとしています。

「関越~東名」区間は当初、2020年開催予定だった東京五輪までの開通が予定されていましたが、現在は開通時期が示されていません。中央JCT地中拡幅部の検討結果などを踏まえた事業計画の見直しについて、今後、事業評価監視委員会で審議をし、早期に開通時期の見通しを示すよう努めていくとしています。

【了】

【画像】外環道「関越~東名」現在の進捗状況

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コメント

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4件のコメント

  1. 毎朝首都高速上り線で渋滞発生発生しているのは、結局東京を通らずに東北と西日本をクルマで行くのは無理だからであり、圏央道では長距離であてにならない(なにより未完成)からだ。
    そうなれば、東京外環自動車道の完成なしには東京に関係ないクルマでさえ東京を目指してしまう。
    杉並地区の住民の反対により遅れているそうだが、公共性・低公害化・代替マンション移住の斡旋を丁寧に進言して、建設を少しでも早めて頂きたいです。

  2. 環状8号道路の慢性的な渋滞、首都高の混雑はかなり改善されましたが、依然として渋滞も多発しています。この外環道・大泉~中央・東名の直結は、長年の悲願でしたが、、先日の道路陥没事故で、またもや開通が遠のいたのは、致し方ありません。日本の道路土木技術は世界でも最優秀なのに、、、今回の事故の徹底究明と、再発防止。該当地域住民の方々の一日も早い承諾を願います。

  3. 牛久インタ‐発八王子までの距離 時間 外環利用でおねがいします

  4. 東京では足立より杉並の方が質が悪い。