ジブリ映画にも登場! 実は凄い「双胴の飛行艇」サヴォイアS.55の大パフォーマンス飛行

第1次世界大戦後、民間航空の飛躍的な発展により新たな航空路が開設されるなか、新型飛行艇の開発もスタート。新型機はイタリア空軍のデモンストレーションにも用いられ、指揮した空軍大将はアメリカ大統領から勲章まで授与しました。

地中海周辺諸国へのプロパガンダ飛行

 1928(昭和3)年5月には、イタリアの独裁者ムッソリーニを支えた、通称「ファシスト四天王」のひとりである空軍次官イタロ・バルボがS.55型飛行艇の操縦桿を握り、9日間かけてフランス~スペイン~イタリア領サルデーニャ島の地中海西方を回る飛行にも成功しました。

 翌1929(昭和4)年6月には、さらに32機のS.55型を中心に各種飛行艇35機、搭乗員136名からなる大編隊をもって、15日間かけてギリシャ~トルコ~ソ連を飛行して巡る地中海東方ルートの一大飛行にも成功します。

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分厚い主翼の中央に配置された操縦席内部。操縦士と副操縦士が左右に座るが、長距離飛行機としては狭いスペースであった(吉川和篤所蔵)。

 これら一連の長距離飛行の成功によって自信をつけたイタリアは、さらに大掛かりなプロパガンダ飛行を企画。イタリア空軍創設10周年となる1933(昭和8)年に、その節目を記念して大西洋横断飛行を行う計画を立てます。これはイタリア海軍の協力を得て承認され、昇進して空軍大将にまでなったバルボ自らが飛行計画の陣頭指揮を執ることにしたのでした。

 大西洋横断飛行用に用意されたS.55飛行艇は、エンジンが出力の高いアッソ750V型(880馬力)に換装され、これにより最大速度は282km/h、航続距離は4500kmに性能向上を果たしています。そのため同機は「S.55X」型と呼ばれました。

【写真】デザインは秀逸? 巨大な双胴飛行艇の飛ぶ姿

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コメント

1件のコメント

  1. S.55X型飛行艇の写真を見るとすごいと思う。双胴の機体に数十人の状況が居て小さな丸窓から外を見ている。

    実際は乗員は5-6人の小型機、よく考えたらエンジンとプロペラの大きさを見たらわかる。

    エンジンを櫓のうえに組む方式は効率が悪い。しかも2台を直列に配置、十分なパワーを出す大型エンジンが無かったから仕方なくやった方式。

    写真で見るとかっこいいけど、多分実物を見たらショックを受けるかも?写真写りのいい女??

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