実は多くの人にもメリットあり? ANAや京急など 移動を躊躇する層へのMaaS活用をテスト

ANAや京急などが様々な移動手段をひとつのサービスとして捉える概念「MaaS」を、車いすユーザーなどの「移動躊躇層」むけに展開した実証実験を開始。実はこれによる恩恵を受けるのは、なにも「移動躊躇層」だけではないそうです。

2021年2月まで実証実験

 ANA(全日空)と京急など4者が2020年12月から2021年2月まで、移動にためらいのある人に提供する新移動サービス「ユニバーサル マース(Universal MaaS)の実証実験を、横須賀市において新たに実施します。

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横須賀市のドブ板通り商店街で実施された「ユニバーサル マース」実証実験の様子(2020年12月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

 MaaSは「Mobility as a Service」の略で、様々な移動手段(モビリティ)をひとつのサービスとして捉え、利用者に提供する概念です。この実証実験では、MaaSに「ユニバーサルデザイン」の発想を組み合わせ、車いすユーザーを始めとした、いわゆる「移動躊躇層」むけにアレンジし、「誰もが移動をあきらめない世界を目指す」とのこと。これにより、アプリ上で様々な交通手段をワンストップで表示させ、手続きの煩わしさを軽減させることが可能になります。

 今回の実験では、12月1日(火)から開催される「WheeLog! 街歩きイベント in 横須賀」を皮切りに、ANAなどが開発したアプリ「ユニバーサルお出かけアプリ」を利用者に体感してもらい、使用感や利用した感想などをもとに評価や機能の検証を実施します。

「コロナ禍でこの実証実験を開催するか悩んだのですが、どうしても移動しないといけない人たちのために、諦めるわけにはいきませんでした。移動躊躇層の方々の目線で作ると、実は大多数の人たちにとっても、利便性が上がるというメリットもあります。たとえば、バリアフリーのために設置された駅のエレベーターが、一般の方にとっても便利なアイテムになっているのが、このパターンです」(ANA MaaS推進部 大澤信陽マネージャー)

 実証実験の報道公開では、横須賀市内の繁華街「ドブ板通り商店街」を、アプリを使用し街歩き。このほか、実証実験では羽田空港から横須賀市の各実証実験会場まで、複数の事業者の携わるルートを案内できるそうです。今後は、羽田だけではなく、ANAの就航空港からアプリを用いた案内を可能にするなどのアップデートを目指すといいます。

 なお、アプリ内では、いわゆる汎用の「乗り換え案内」と同じように、複数のルートから自分の希望するひとつを選べるのはもちろん、空港や駅、徒歩のルート施設内の「車いす用トイレ」や「エレベーター」がどこにあるかを案内できるガイド機能も備えます。

【了】

【写真】「ユニバーサルお出かけアプリ」スマホで見ると……?

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コメント

1件のコメント

  1. 高速バスも車椅子で乗れるようになると良いですね。