教習所の学科教習オンラインでOK 警察庁が通達 新型コロナの情勢踏まえ
課題は「なりすまし」でした。
警察庁は2020年12月10日(木)、指定自動車教習所の学科教習をオンラインで行えるとする通達を関係各所に発出しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大や、デジタル化の推進といった社会情勢を踏まえての措置です。「ライブ配信方式」もしくは「録画配信方式」によるものとされています。
後者の場合は、教習終了後すみやかに質疑応答の機会が確保されていること、かつ、教習生が継続して教習を受けている状況を確認しうるもの、とされています。また、教習生のなりすましなどを防止するため、「個人IDやパスワードその他適切な方法により、教習生の個人識別が行われること」も条件です。
これを受け同日、日本初となるオンライン学科教習システムも正式にローンチされています。アカメディア・ジャパン(東京都中央区)の「オート・アカデミー」と呼ばれるもので、特許取得の本人認証学習プログラムを取り入れ、上記条件などの基準を満たしているとのこと。
同社によると、学科教習は本人のなりすましなどの不正行為を防ぐためにオンラインの導入が進まず、集団講義が続いている一方で、新型コロナの影響を受け自動車移動が増えたため、運転免許の需要は高まっているといいます。今まで時間が取れずに免許をあきらめていた、あるいは3密を避けて教習所に通えなくなっていた教習生も免許取得がしやすくなるといい、各教習所へシステムを売り込んでいくそうです。
【了】
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