「無給電対応のスマートバス停」発売 時刻表貼り替え解消へ デジタル広告で収益化

街の風景変わるかもしれません!

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太陽光で発電するスマートバス停「郊外モデル」(画像:YE DIGITAL)。

 安川電機グループのYE DIGITALと西鉄エム・テックは2020年12月14日(月)、無給電バス停のスマート化を実現するスマートバス停2種類を発売したと発表しました。概要は次の通りです。

●郊外モデル(Type-C:反射型LCD採用スマートバス停)
・太陽光発電により電源供給不要。バッテリーを搭載し、長期間日照が得られなくても稼働可能。
・シャープ製31.5インチの反射型LCD採用、省電力でありながら、日差しの中でも高い視認性を実現。さらにバックライトを組み合わせることで、夜間帯の視認性を確保。

●楽々モデル(Type-D:電子ペーパー採用スマートバス停)
・乾電池駆動により、日の当たらないバス停でも電源供給不要でスマート化を実現。
・13.3インチ電子ペーパー採用により省エネと視認性の両立を実現。既存ポールや壁面に専用金具で取り付けるだけ(作業時間約30分)。

 従来、バスの運行ダイヤを変更する際には、最終便の運行後から始発運行前までの短い間に時刻表などの貼り替え作業を行い、バス事業者の負担になっていたといいます。バス停のスマート化は、この負担を解消するだけでなく、さらにバスの位置情報や自治体の情報、広告コンテンツなどを表示することで、バス事業者の収益改善にも寄与するといいます。

 しかし、国内に50万基以上あると言われる路線バスのバス停のうち、約80%には電源供給がされていないとのこと。このため今回は、シャープ子会社のシャープディスプレイテクノロジーから低消費電力のバックライト機能付き反射型LCDの提供を受け、シャープマーケティングジャパンとの共同開発により、商用電源が不要な「オフグリッド」対応のモデルを開発したそうです。

 なお、上記2商品はYE DIGITALと西鉄エム・テックが共同で特許を取得しているといいます。両社は「バス事業者待望のオフグリッド対応ラインアップを揃え、バス事業者様の課題解決・DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に繋がるスマートバス停の取り組みを加速させてまいります」としています。

【了】

※一部修正しました(12月16日9時37分)。

【写真】もっと単純・簡単な乾電池駆動バス停とは?

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