【空から撮った鉄道】北海道で初めて開通した区間「札幌~手宮・小樽」を撮る

北海道に初めて鉄道が敷かれたのは1880(明治13)年のこと。幌内炭鉱から産出される石炭を運ぶため、札幌と小樽市内の手宮まで先行開業しました。そのうち南小樽~手宮間は廃止されましたが痕跡は残っています。道内初の鉄道区間のいまを紹介します。

この記事の目次

・点在する鉄道スポットと手宮を目的に
・2014年は寝台特急「北斗星」の撮影がメイン
・札幌運転所から西へ
・有名撮影スポットを海側から
・いよいよ小樽へ
・手宮線の跡を追えば

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点在する鉄道スポットと手宮を目的に

 札幌と小樽を結んでいる函館本線は、北海道で初めて鉄道が開通した区間です。幌内炭鉱産出の石炭輸送のために敷設され、札幌~手宮間が先行開業しました。本州がイギリスに倣って敷設したのに対し、北海道はアメリカの技術を取り入れたため、西部開拓時代のようなカウキャッチャーが付いた蒸気機関車が走りました。

 開通からゆうに134年経過した2014(平成26)年と翌2015(平成27)年、点在する鉄道スポットと道内初の駅の一つ手宮を目的に、札幌~手宮間を空撮しました。

2014年は寝台特急「北斗星」の撮影がメイン

 2014年は手稲にある札幌運転所のみの撮影です。というのも、このときは寝台特急「北斗星」の撮影がメインで、「北斗星」が札幌運転所へ入区するシーンを撮りました。そのため、遠景は手稲の街と山々です。撮影日は曇天で、まだ街に積雪は無いものの、外気はピンと張りつめるほどの寒さ。手稲は札幌の市街地であり、一戸建てから団地まで、平野部はびっしりと家々が連なっています。ここも134年前は原野だったのでしょうね。

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北側から撮影した札幌運転所。留置線には721系や731系をはじめ、711系旧塗装車、711系冷房改造車などの姿が見られる。また留置車両と思われるが、14系と24系で混成された編成には高速軌道試験車のマヤ34形が連結されており、模型で再現したくなりそうな編成である(2014年11月27日、吉永陽一撮影)。
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手稲山(画面右上)をバックに、回送で札幌運転所へ向かう寝台特急「北斗星」の編成が稲積公園駅を通過する(2014年11月27日、吉永陽一撮影)。

札幌運転所から西へ

 札幌運転所から西は2015年の撮影です。このときは臨時列車となった「北斗星」を撮りつつも、小樽と手宮を最終目的地として、北広島から小樽市まで少々ロングに飛びました。

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小樽へ向かう途中、手稲駅上空ではDD51形がけん引する789系1000番台の苗穂工場入場車と遭遇した。いまでは北海道からDD51形が見られなくなっただけに貴重なシーンとなった(2015年5月1日、吉永陽一撮影)。

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Writer: 吉永陽一(写真作家)

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。

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