JR東日本と西武が手を携え目指すもの 乗換駅の共同開発も 新時代のニーズ模索

なぜJR東日本と西武が手を組むのか

 首都圏には、高田馬場駅(東京都新宿区)や拝島駅(同・昭島市)など、JR東日本と西武鉄道の乗り入れ駅が計6か所あります。同じ駅名を名乗り隣接していても、運営会社が違えばホームや駅ナカ施設は別個になるのが通例です。しかしJR東日本と西武ホールディングスは、乗り入れ駅を「共通の拠点」と捉え、全体最適の観点で開発連携していくといいます。

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記者会見に臨んだJR東日本の深澤祐二社長(左)と、西武ホールディングスの後藤高志社長(右)(2020年12月23日、大藤碩哉撮影)。

 例えば、駅ナカのコンビニをJR東日本が運営するならば、西武ホールディングスは競合するコンビニではなくカフェを運営する、といったケースです。また、乗換駅の利便性向上などの可能性も探るといいます。

 ちなみに、両社が今回連携するに至った理由について、JR東日本の深澤祐二社長は「コロナ禍、世間の変化に遅れることなくレベルとスピードを上げて対応しようとしたとき、お互いの得意分野を掛け合わせてできることを考えました。以前から、東京~軽井沢間で臨時新幹線『プリンスエクスプレス』を運行し、ホテルとセットになったツアーを企画するなど、親密な関係でしたから」と話しています。

【了】

※一部修正しました(12月24日11時19分)。

【画像】西武の駅でないけど開発を検討する駅

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コメント

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7件のコメント

  1. 現状、乗り換えの為の移動が不便なJR武蔵野線新秋津駅と西武池袋線秋津駅との間に専用の連絡通路を設置して、スムーズに乗り換え出来るようにして欲しいですね。

    JR川越線にも本川越駅を造って、西武新宿線との乗り換えがし易いように出来たらいいなと思うけど、さすがに無理ですよねぇ…。

    JR東日本と西武との直通運転とか実現できたら、かなり便利になりそうだけど、これもさすがに無理かなぁ…。

    • なんなら昔貨物のやり取りをした、現在はもっぱら甲種輸送で用いられる短絡線を使って片乗り入れなり相互直通なりしてほしいですね。

    • 元々は今東上線と交差している付近にあった工場の跡地なんかを利用して川越・本川越・川越市の3つを合併させて1つの大ターミナル駅にする構想もあったが、当時の西武(堤御大)が大反対してお流れになった、と地元の御老体から聞いた事があります。
      秋津も然り、飯能も然り。新幹線とプリホの連携も結構ですがまずはこうした市民の身近な所から改善していってくれませんかねえ?

  2. 40年ほど前に国鉄に西武鉄道名義で貸切列車を走らせたことがあったような。席は、いわば買い取りだから国鉄は損しないで済むという方式の嚆矢だったかと。 

    今だったら東京~軽井沢で二種免をとってダブルトラック化するとか?

  3. そういえば20年以上前のことですが、西武の電気機関車引退の際に、JRから客車借りてさよなら運転ありましたからね。これらが絡んで修善寺踊り子の存続に繋がったかも知れませんね。

  4. 西武がPASMO陣営からSuica陣営に鞍替えしたらすごいと思う。

  5. それよりも西武新宿とJRおよび他の新宿駅の乗換が遠すぎる。はじめていったときに小江戸号に乗り遅れてしまったじゃないか!