実は超ハイテク!? 伝説の3発機ロッキードL-1011「トライスター」 何がスゴかったのか

ANAが導入したことでも知られる3発ジェット旅客機ロッキードL-1011「トライスター」は、どのようなモデルだったのでしょうか。特徴的なデザインとは裏腹に、軍用機の名門のテクノロジーが詰まったその中身を見ていきます。

「トライスター」の最大のウリとは

 まず最大のウリといえるのは、エンジンにイギリス、ロールズ・ロイス製の高バイパスターボファン・エンジン「RB211」を採用した点です。イギリスが国運をかけて世界中に売り出そうと開発したもので、燃費の良さや、静粛性などの点で優秀なエンジンでした。ちなみにRB211は、当初こそ「トライスター」向けだったものの、その後ボーイング747にも採用されています。

 ところが、技術的に凝りすぎたのか大きく開発費がかさみ、このことでロールズ・ロイスは経営危機に陥ります。これにイギリスは国を挙げて後押しし、開発成功にこぎつけたものの、「トライスター」の開発に影響をあたえてしまったのです。

 ただ、RB211の搭載によって、「トライスター」は航続性能、静粛性能に強みを持つ機体に。たとえば、同モデルを導入したかつてのアメリカのメガキャリア、イースタン航空では、センターエンジンのカウルに「Whisper Liner(囁く旅客機)」と奥ゆかしく描いています。

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ロッキードL1011「トライスター」(画像:ロッキード)。

 また、当時「トライスター」を採用したANAでは、RB211に関する整備のノウハウなどが同社発展にとってプラスになったとも。なぜならば、先述のとおりこのエンジンは構造が複雑なため、ANAのエンジン整備関係者からするとメンテナンスが大変だったそう。とくにセンターエンジンは吸気ダクトがS字型となっており位置も高く、なおかつ内部が滑り易いので、点検と性能維持のためのクリーニングに苦労したという逸話も残っています。

 しかし、それゆえにANAにとって“良い教材”になったようで、関係者に話を聞くとL-10(エルテン)と親しげに呼んで、ちょっとはにかみつつもプライドのある顔をされていることを記憶しています。また、ANAの工場見学で垂直尾翼のエンジン上からS字ダクトを見たことがありますが、とてもセクシーでした。

【超貴重?】「トライスター」のコクピットや機体を解剖

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コメント

6件のコメント

  1. 子供のころ大きなジェット、静かなジェットとラジオでCMしてました。ANAの香港線で乗れましたが確かに静かでした。国際線を始めて間もなかったからか機長氏が楽しそうに左に見えますのが台湾島で…など機内放送で解説してくれました。惜しむらくは専門用語は知りませんが中4列分のハットラックがありませんでした。

  2. 全日空は最初DC10を導入する予定だった。

    それが急にトライスターになった。ロッキード事件がそうだった。

    まあ、その為にキャンセルになったDC10の29号機が格安でトルコ航空に流れて、欠陥により1974年にパリで大事故を起こしてしまったのは有名な話。

  3. 型式はエルテン-イレヴンと読むらしいですね

    デルタ航空のに乗ったことが有ります

    機体後部に第3エンジンがあるせいか、独特の騒音が有りました

  4. 墜ちない旅客機ってのが絶対的。そのせいでメーデーに出演できない。

  5. 尾翼からS字ダクトのボディラインが色っぽい素敵な飛行機でしたね。

    現在のトリトンブルー塗装もトライスターが最初に纏いましたし。

  6. コックピットの曲面ガラス処理が美しい

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