海保 最新の大型測量船「光洋」3月就役へ 1万m以上深い海底も計測可
マリアナ海溝の海底地形も明らかにできます。
海洋調査体制の強化の一環で増備
海上保安庁は2021年1月20日(水)、最新型測量船「光洋」が3月16日に就役すると発表しました。
「光洋」は排水量が約4000トン、全長約103m、全幅約16mの大型測量船です。2020年1月に就役した「平洋」の同型船で、同船と同じく海上保安庁最大の測量船とのこと。
搭載する主な調査機器は、マルチビーム測深機、音波探査装置、採泥器、水温塩分計などで、これらを効果的に用いることで、海底の地形や地質構造、海底堆積物の計測・調査が可能です。
また推進システムに、統合電気推進およびアジマススラスターを採用しているのも特徴です。これにより優れた低速航行能力や高い防振・防音性能を備えるほか、アジマススラスターは舵とスクリューが一体で、なおかつ360度任意の方向に推進力を向けることができるため、船位の定点保持能力が増し、精密かつ効率的な海洋調査の実施が可能とのことです。
「光洋」の所属は、従来の海上保安庁測量船と同じく、本庁海洋情報部になります。
【了】
1万m級の潜水艇がもしできたら、名前は「わだつみ」でお願いします。