空母「クイーン・エリザベス」イギリス海軍の新たな旗艦へ就役
2021年にはCSGの中心艦としてインド洋経由で東アジアに来航する予定です。
空母「QE」名実ともに英艦隊の中心に
イギリス海軍は2021年1月27日、空母「クイーン・エリザベス」が海軍艦隊の旗艦に就役したと発表しました。
これまで艦隊旗艦は2018年3月以来、揚陸艦「アルビオン」が務めていたものの、空母「クイーン・エリザベス」が空母打撃群(Carrier Strike Group:CSG)の中心艦として初期作戦能力(IOC)を得たことで、旗艦交代を行ったとのこと。イギリス海軍の全艦船ならびに陸上施設に対しては、同日13時30分(イギリス標準時間)の一斉信号によって、交代が知らされました。
今回の旗艦交代に伴い、イギリス海軍の制服組トップであるトニー・レダキン第1海軍卿(大将)は、次のとおり述べています。
「艦隊旗艦というのは国家を象徴するものです。そのポジションに空母『クイーン・エリザベス』が就いたというのは、我々の空母打撃能力が回復したという意味合いだけでなく、世界の安全保障や貿易活動に対して、イギリスがどうコミットメントしていくか体現するものです」
なお、イギリス海軍の艦隊旗艦に空母が就役するのは、2010(平成22)年12月に旗艦任務が空母「アークロイヤル」から揚陸艦「アルビオン」(1回目)に移って以来、11年ぶりとなります。
ちなみに、1917(大正6)年から1919(大正8)年までの約2年間、同名の戦艦「クイーン・エリザベス」が艦隊旗艦に就いていました。
【了】
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