たこ飯の「蓋」大ヒット 捨てるに捨てられない駅弁容器の超活用術 釜めしの釜の万能さ

駅弁の「再現」で「どこかに行った気分」を!

 陶器の容器以外にも、弁当箱として再利用できるような駅弁も多く存在します。たとえばJR東日本のグループ会社が断続的に発売している「特急列車ヘッドマーク弁当」は、弁当箱メーカーの老舗「スケーター」の密閉性が高い4点止めランチボックスを容器に使用。10種類以上の豊富なデザインは、オンラインランチやオンライン飲み会などの話のネタとしても使えるかもしれません。

 これまで旅行先で駅弁やご当地グルメを楽しんできた人びとの中には、味や見た目を思い出しつつ、自宅の食事やお弁当のレシピに駅弁の要素を取り入れる人々も。各種レシピサイトには「○○駅の駅弁風」などの投稿が多く見られます。

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特急列車ヘッドマーク弁当の容器で再現した、折尾駅の「かしわめし」風弁当。調理は筆者による(宮武和多哉撮影)。

 筆者がさまざま試した中では、鹿児島本線 折尾駅の「かしわめし」風、奥羽本線 米沢駅「牛肉どまん中」風弁当などは、見た目だけなら近づけることは可能です。なかなか現地に買いに行けない状況が続くなかで、お弁当箱を開ける瞬間だけでも「いま九州にいる」「東北にいる」気分で、ごくごく小さな幸せを味わうのも良いのではないでしょうか。

【了】

【写真】「ひっぱりだこ飯」の壺、「峠の釜めし」の釜でアレンジメニューあれこれ

Writer: 宮武和多哉(旅行・乗り物ライター)

香川県出身。鉄道・バス・駅弁など観察対象は多岐にわたり、レンタサイクルなどの二次交通や徒歩で街をまわって交通事情を探る。路線バスで日本縦断経験あり、通算1600系統に乗車、駅弁は2000食強を実食。ご当地料理を家庭に取り入れる「再現料理人」としてテレビ番組で国民的アイドルに料理を提供したことも。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅」など。

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